香薬師像の右手 失われたみほとけの行方

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香薬師像の右手 失われたみほとけの行方

  • 著者名:貴田正子【著】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 講談社(2016/10発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062202893

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内容説明

奈良・新薬師寺の香薬師像は、旧国宝に指定され、白鳳の最高傑作といわれた美仏。しかし、昭和18年に盗難に遭い、未だに行方が分かっていない。この香薬師像を見つけ出そうと、元産経新聞の記者である著者が取材を開始。新薬師寺住職の全面的な協力を得た調査の結果、衝撃の新事実が発覚。ついに、像の一部である「右手」を発見する……。美術史的にも非常に意義のある大発見までの経緯をまとめた、渾身のノンフィクション。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

80
ノンフィクションですが、かなりビックリ。 会津八一がこよなく愛した新薬師寺の小さな仏像。73㎝という手ごろな大きさが災いしたか3度も盗まれ、いまだ行方不明。 著者は執念で追います。 夫が山伏で、気の治療の大家、香薬師像の模造所持、というのもビックリ。 どうやって知り合って結婚したのか、なんて、余計な興味が・・2021/05/23

レアル

46
新薬師寺の御仏の香薬師。現代の感覚では三度も盗難にあうなんて!とも思うが、この時代の文化財という価値観からすれば有り得る話だったのかもしれない。そんなこの御仏は現在も行方不明。そんな御仏の盗難経緯などが書かれているドキュメンタリーものなのだが、そんな物語の流れよりも、この当時の国宝複製という発想や、その際に国宝級のものを直に使用して型取りする作業方法といった国宝級のものの扱いに驚きを隠せない。光明皇后の念持仏であった香薬師。お目にかかる日がくれば良いなぁ。2022/02/15

はるわか

8
新薬師寺の香薬師如来立像。白鳳仏(7世紀後半)。明治、昭和の3回の盗難。鎌倉で発見された右手。2020/11/11

ひげおやじ

3
三浦じゅんさんのお薦めで読んでみた。香薬師像の右手が発見されるなんてすごいですね。香薬師像が見つかることを祈ってます。奈良に行って香薬師像の右手を見て観たいものだ。2017/01/02

Jirgambi

2
白鳳仏という、今ではかけがえなく貴重な文化財であっても、明治〜昭和中期という混乱期では盗難・切断、そして情報の錯綜が普通に起こりうる。今回の実物発見に至るノンフィクションも面白いが、かつての「旧国宝」の盗難経緯もあやふやにある時代があるという、今ではあり得ない不可思議さも気になる。さて、次は作者の続編作である武蔵野の白鳳仏の由来というまた別の謎を読むか、それとも何を読もうか。2021/09/20

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