- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
乱世を生きた知識人・慈円の書いた『愚管抄』は、「武者の世」への転換期の、歴史の道理を明らめようとした歴史理論書とされてきた。しかしこの書物がふりまわす「道理」は融通無碍に過ぎ、なんらかの原理であるには堪えない。語られているのは歴史理論ではなく、藤原氏九条家の一員にして天台座主が信奉する政治理念であり、その目の前での崩落の様、敗北の政治思想である。『叛乱論』の著者が慈円『愚管抄』にもう一つの政治を読み取る!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
フク
13
#読了 承久の乱に向かう後鳥羽上皇を諫奏する書らしい。 慈円ほどの知識人でも、ゲッタートマホークをブン投げまくってるのは意外。 図書館2023/01/22
はちめ
1
この著者はどうしてこの本を書いたんだろうかと思う。リスペクトがないのならわざわざ専門外のことに口を出さなければ良かったのに。慈円の政治哲学は摂関階級のみを見ているので駄目だと繰り返し書きながら、突然アリストテレスの政治論と比較したり無茶苦茶。久しぶりに超絶残念な一冊だった。2016/08/05
yasu7777
0
★★★☆☆2018/02/11