平凡社ライブラリー<br> 日露戦争史 3

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平凡社ライブラリー
日露戦争史 3

  • 著者名:半藤一利【著】
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • 平凡社(2016/10発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784582768428

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内容説明

いよいよ日本海海戦へ。バルチック艦隊を迎え撃った連合艦隊は歴史的勝利をものにするが、ポーツマス条約の不利な結果に国民は怒りを爆発。日本のその後はどうなる?完結編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てつのすけ

40
最終巻である本書は、陸軍は奉天会戦、海軍は日本海海戦である。本書を読み終えて思ったのは、よく戦争したなということだ。国力、軍の人員数、弾薬、書きあげればキリがないほど、日本はロシアに劣っていた。しかし、新聞というものほど愚かなものはないと、本書を読んであらためて感じた。2020/09/26

マリリン

24
「持たざる国」であることを改めて痛感。日露戦争は勝利に終わったが、内実は微妙だと感じた。特にポーツマスでの講和条約締結までの経緯は複雑な事情が見え隠れしている。報道を受け取る側はそこに潜む側面を読まなけらばならない事、そのためには多角的に物事を視る事の大切さも。この勝利が後の戦争に及ぼした影響は少なからずあるのではと思った。永井荷風が意外な形で登場している。夏目漱石の『坊ちゃん』は、再読したら感じ方が変わるのではと思った。2019/02/18

aponchan

22
ようやく読み終えた。総じて面白かった。司馬遼太郎氏の坂の上の雲からしか日露戦争のイメージが無かったので、半藤一利氏も書いているように、坂の上の雲のイメージが強い事を意識しつつの記述なので価値がある。たまたま、このタイミングでロシアがウクライナに侵攻した。何となく、人事では済まされない気がする。2022/02/27

skunk_c

15
奉天会戦に日本海海戦という「勝ち戦」(奉天会戦を勝ち戦と言っていいかは判断の分かれるところだが)の詳細と、ポーツマスの講和会議、そして日比谷焼き討ちに至る民衆の動きまで記述。「勝ち戦」なので筆も軽いが、氏の昭和を理解するための日露戦争史という視点はここでもしっかり生きている。明治の元勲達がいかに戦争を終わらせることに意を注いでいたか、それに対し昭和の対戦の政治家は?という点に加え、日露戦争後に新聞や教育で国民に真実(財政・物理的に戦争継続が困難だったこと)を教えるべきだったという司馬遼太郎の言葉が印象的。2016/10/05

ryuetto

5
非常にいい本でした。特に、ポーツマス講和会議の様子が丁寧に書かれているのは貴重だと思います。日本は、平和を得るためにロシアにかなりの部分で譲歩した。どうしてもそうせざるを得なかった。その部分がよく分かる分だけ、無知な一般大衆が理不尽な怒りを政治家や役人たちに向けてぶつけている、その状況にため息が出る。 そして、事実がだんだん捻じ曲げられて、美化されて、神話になっていく。それを人々が信じ込み、やがて、太平洋戦争に繋がっていく流れがよく見えて、非常に勉強になりました。これは、みんなが読むべき本だと思います。2023/06/02

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