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内容説明
「海に国境はない」。“海の百万石”と呼ばれた加賀の海商・銭屋五兵衛の遺志を受け継いだ番頭の大野弁吉は、雄飛を望む越前大野藩主・土井利忠に出会った……。幕末前夜、鎖国という時代の閉塞状況を打ち破るべく果敢な挑戦を試みた冒険者たちの物語。
目次
酒田港
ニシンの国
箱 館
若い鯨たち
五兵衛の決断
弁吉と兵六
本当の北前交易
湖に死魚が浮いた
銭屋滅亡
追いつめられて
山の開国者たち
商会大野屋
日の丸とおもだかの旗
江戸へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hiyu
4
銭屋五兵衛の無念とその意思を必死に継ごうとした弁吉。「海に国境はない」と示す事への幾重にも込められた意味。土井利忠の先見性の凄さに驚くとともに小説上杉鷹山にも示されていた一部にニヤリ。2023/02/07
あまね
4
『菜の花の沖』の高田嘉兵衛の次の世代のお話です。最初のメインキャラクターの銭屋五兵衛が胸がすくような気持ちの良いキャラクターだったので、次のメインキャラ・大野弁吉にうまくバトンタッチてきるかな?と思いましたが、杞憂に終わりました。なかなかなおもしろさです。お商売をしてらっしゃる方や中間管理職の方々は、読んでおいて損はないかもしれません。2015/11/12
ひろちゃん
0
B+2008/12/16