内容説明
最強の無人機を開発せよ!
新設した防衛装備庁の肝入りで作られることになった高性能ドローン。
大手メーカー三社が関わり、完成間近までこぎつけたのだが――。
防衛庁vs大企業vsベンチャー。果たして最後に笑うのは誰だ?
大ヒット作『推定脅威』の著者による、渾身の最新作!
「自衛隊が武器として使わなくても、相手がそうとは限らない――」
マルチコプタードローンについて、防衛省の試験研究が始まった。
メーカー側に提示された目標スペックはシビアなものだったが、フリーランスのデザイナー倉崎が、画期的なアイデアを思いつく。
「すべてがリアルすぎる」との声、多数。
最強のものづくりエンターテインメント!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
るっぴ
28
三須本有生作品、初読み。航空工学科出の私にとって、大変面白かった。技術的な話にもついていけたし。ティルドロの開発が、面白かった。今後、ドローンが、兵器に使われるようになるんだろう。無人兵器で攻撃していいのか? 2016/12/04
信兵衛
20
※本書を読んで収穫だったなぁと思えたのは、米軍のティルローター機(垂直/水平飛行の両方が可能)=オスプレイの問題点について知ることができたこと。2016/11/05
おーしつ
16
未須本さんの防空・航空モノ3作目。世界観・登場人物は引き継がれてますが、今回は、航空機よりは個人的に馴染みのあるドローンが主役で興味深く読めました。 作中のティルトローター付きドローンも実際に開発されているようですし、日進月歩の世界を書き切る豊富な知識は流石。 相変わらずの「官」の歯に衣着せぬ描き方に快哉を覚えつつ、清濁併せ呑みながらその周辺で仕事をもらうことへの葛藤とプライドみたいなものには、多少なりとも似たような立場にいるものとしては色々と感じるところがあります。 2017/01/13
緋莢
15
ドローンに魅せられ、ベンチャー企業を立ち上げた技術者の在原。在原の作ったマルチコプタードローンの技術に注目した航空機メーカーの基山製作所の緒方は、業務提携を持ちかける。一方、上司から民間向けのヘリコプターの市場調査を依頼された内山田は、ドローンの一種「UAV」に着目して・・・2017/07/13
かおり
14
難しくて難しくて、読むのに時間がかかってしまいました。最後まで読んだけれど、技術的な事はサッパリ理解出来ませんでした。でも、最後はスッキリしたので、よかったです。2017/03/12