内容説明
江東区でストーカー事件が発生。被害者の長井由里は、無言電話、誹謗中傷のビラに見舞われ、地下鉄内で突き落とされてしまう。
第一特殊班が警護にあたるが、怪しい人物は見当たらない。
しかし係長の辰巳だけは昔担当した奇妙なストーカー事件と同じ匂いを嗅ぎ取っていた。
殺しだけが事件じゃない! 凶悪犯罪に挑む特殊班の闘いを描く傑作警察小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
98
凶悪犯罪に挑む特殊班・・かつての事件で大きなミスをした係長とその部下のコンビを描く。この係長ってのが一癖も二癖もあるのだが、いつの間にかその術中に嵌まるというか・・なかなかいいんだなぁ、これが。連作5作面白く読了した。係長・辰巳と部下・日吉でまだまだ続編期待してしまいます。日吉君、良いコンビになってる姿を見たいものです。ガンバレ!若者!それにしても、ママ友が絡む事件は怖いなぁ・・(汗)2016/10/30
papako
70
この作者の作品は当たり外れがあるから、皆さんのレビューをしっかりチェックして。ストーリーは面白かった。特殊犯捜査第一係の新任係、エゴイストの香りをさせる辰巳。鋭い視点で事件を解決する。すごく面白いんですが、この辰巳のキャラが弱いというかつかみづらくて。視点が日吉巡査部長だからかしら。私はこの作者の軽いキャラ作りが好きじゃないのかも。『第二捜査官』もダメだったもんな。本作はストーリーがいいだけに、ちょっと残念。だけど読んでよかった。続くのかしら?2018/04/02
おいしゃん
45
ふだんあまり読まない作家さんの警察小説を、と思い目に付いたものを読んでみたが、期待しなかった割に非常に満足。ストーカーや誘拐、オレオレ詐偽など、バリエーションに富んだ事件を次から次へ、クールに解決していき気持ちよく読めた。2017/09/15
したっぱ店員
42
特殊班の切れ者係長、辰巳が事件の真相をあぶりだす短編集。それぞれの短編は面白くないわけではないのだけど、少ないページ数にあれこれ盛り込みすぎで、辰巳の切れ味のすごさに割かれる部分が少ないのが物足りなく思える。部下のキャラもちょっと弱いかな…。ドラマの原作ならこれでいいのかも。2017/08/01
drago @高校野球観戦中。
29
誘拐や立て籠もりなどの緊急事犯を担当する警視庁捜査一課・第一特殊班の辰巳係長、部下の日吉刑事をメインにした5短編。 ◆特に、鋭い観察眼と、瞬時の判断力が冴える辰巳が魅力的で格好いい。 ◆派手さはないがリアリティのある事件、意外などんでん返しもあり、大変面白く読了。 ◆大きな期待を抱かずに読んだ本作、思わぬ大収穫だった。これぞ、警察小説。 ◆横山秀夫が新作を出してくれない現在、警察小説の第一人者は安東氏で間違いなし。 ☆☆☆☆☆2017/11/02
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