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内容説明
エジプトやチベットでは、古代から死に臨む者を安らかに死後の世界へ導くための「死者の書」というものが存在する。固有の「死者の書」をもたないカトリック文化が支配的なヨーロッパが生み出した「死者のためのマニュアル」とは。本書では、オリエントやエジプトの信仰、ケルトの伝承から影響を受けた転生思想や地獄煉獄の系譜から見えてくる「死者の書」の風景をさぐり、黙示録、祈り、聖者伝などキリスト教における智恵の体系を豊富な文献により紹介しながら、魂の癒しを求めつづけるヨーロッパ人の死生観を明らかにする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なおた
1
ヨーロッパ世界において、カトリシズムが「死」というもののを受容する文化装置として、どのように働いているのかを垣間見ることのできる1冊でした。第六章「聖者伝と伝記文学」の中表紙にリジューの聖テレーズ(写真)が扱われており、文中には「いいかえると、伝記群は修道女たちの生と病と死のなかに、神のパロルを読み取ろうという装置なのだ」(155頁)と記述があったので、恐れ入りました。たしかに、テレーズの日記は、そのように扱われてると云っても過言ではないからです。いろいろとためになる1冊でした。2020/04/28
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