内容説明
連続する殺人事件には共通点があった。見せしめのような殺害方法、被害者は破綻した大手消費者金融「紅鶴」の元社員。それに気付いた刑事・久保田は事件を追い始める。紅鶴に人生を破壊された男たちの復讐劇の最後にして最大のターゲットは社長一族の元専務・紅林伸夫。決着の場所は、六本木の巨大ビルで行われる映画祭。その壮絶な結末とは――!? 現代社会の闇に向き合った渾身の犯罪小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみねこ
73
消費者金融に人生を狂わされた者達の復讐譚。結末は切ないけれど、重原達の側にたって読了。紅鶴=武◎◎に脳内変換。2016/07/20
Richard Thornburg
36
感想:★★★ のっけから陰鬱なシーンでスタート。 しかし、次のシーンではつながってるように見えて別の話へ。 連続する殺人事件の被害者は破綻した大手消費者金融「紅鶴」の元社員であることに気づいた刑事が事件を追いかける。 「紅鶴」に人生を破壊された面々の復讐劇 vs 事件を追いかける刑事。 ラストの事件に向けてストーリーは進んでいくのですが、時間的リミットがあるのに緊迫感が薄いような気がしたのと、主人公を含めた登場人物たちが薄味で印象に残らず入り込めなかったのは残念でした。2025/08/30
ロッシーニ@めざせ正社員
34
消費者金融に人生を破壊された弱者の復讐劇。復讐を果たしてスカッとする結末かと思ったけど、なんとも後味がよろしくないです。面白かったけど、そこが少し残念です。2015/11/13
James Hayashi
27
サラ金業者に恨みを持つ人々が復讐を試みる。復讐者とサラ金業者と警察の視点からストーリーは進むが、初っぱなに意味ありげな殺人があり、警察の捜査などから警察小説かと思ったので、すぐに犯人と犯行動機が判明し、意外性がなかった。後半の復讐劇はスピーディであり著者らしくて良かったが、「地層捜査」「人質」と同じようにイマイチ。著者ならもっと良いもんが書けるはず。2016/07/21
ツバメマン★こち亀読破中
26
祝500冊目~!悪徳消費者金融会社の元社員が連続して殺害される。犯人たちの最後のターゲットは社長一族の元専務の男。舞台は六本木の映画祭。状況からその事実に気付いた刑事・久保田は上司の理解のないまま操作に乗り出す…。犯人、刑事、犯人のターゲットと視点が目まぐるしく変わるスピーディーな展開に引き込まれ、いつの間にか犯人側に感情移入してしまっています!オススメ!2018/07/08
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