集英社文庫<br> 家康の母お大

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集英社文庫
家康の母お大

  • 著者名:植松三十里【著】
  • 価格 ¥594(本体¥540)
  • 集英社(2016/10発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
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  • ISBN:9784087454840

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内容説明

水野忠政の娘お大は十四歳で岡崎城主松平広忠に嫁ぎ、嫡男竹千代を産む。だが、実家が織田方に寝返ったため、離縁され、幼い息子と生き別れた。久松俊勝と再婚後、竹千代が、今川義元方へ人質に出されることを知る。わが子の無事を祈るお大は、命がけの行動に……。戦なき世を願う母と、その願いを果たすため天下人家康となった息子。知恵を尽くして戦乱の世を生き抜いた女の波瀾万丈の生涯。

目次

第一章 早馬
第二章 椎ノ木屋敷
第三章 綿の花
第四章 はるか桶狭間
第五章 人質の行方
第六章 信長の疑惑
第七章 誇らしき役目

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あすなろ

82
武将の家に生まれた女の役目。女は合戦場には出られぬがその代わり子を産んで自分の思うように子供を育てられる。そんな時代の家康の母の物語である。たった一通の置き手紙で天下人を育てたと植松氏は母子を描く。数奇な人質人生を歩んだ家康。その母もこのような数奇な運命を歩んだとは僕は知らなかった。段々と平易に、しかし結構な知識を盛り込んでいる植松氏の筆に頁を誘われながら読める作品。そんな物語の軸である母の置き手紙は、いくさなき世を われはまちはべり。である。2021/10/29

ぶんこ

52
戦国の時代、子どもだけではなく母までもが人質となったり、嫁にいかされたり、実家に戻されたりしていました。自分の母お富を幼い頃に敵方に政略結婚の為に奪われた哀しい出来事から、また自らも実家の兄と夫との狭間で、幼い竹千代をおいて離縁となった時、「家中のために生きたまえ。戦なき世を、われは待ちはべり」との書き置きを残します。竹千代は、母の書き置きを大事にして成長。竹千代もまた何度も人質となりながら、戦乱の世を生き延び、母の願いを叶えたのです。この母にして家康あり・・と思わせる気丈であり、心優しい人でした。2016/11/09

さつき

34
表紙の可愛い赤ちゃんに心惹かれて。徳川家康の生い立ちがかなり悲惨なことは知っていましたが、改めて母目線で読むと同情してしまいます。ただ生母と生き別れたのは数えで三歳とのことですが、年末生まれならほぼ1歳児ですよね?その時点で数を数えられたり、幼児語でなくきちんと話していることに違和感を感じてしまいました。神君になる人だから一般人とは違うだろうけどさすがに無理があります。話し自体は家康の異父弟や生母の再婚先について詳しく語られていて面白かったです。2016/09/08

美月0217

31
この人の本、どの本も好きだ〜っ!家康の母であるお大!なんて賢い人でしょう…賢いだけでなく心が強く優しい!!だからこそ、あの家康公ができるんだな…2016/08/27

オリーブ

14
家康の母お大の目から観た戦国時代。当時の女性たちは家を守るために人質に出されることは当たり前だっただろうけど、それでも幼い子どもとの別れの場面は胸が引き裂かれるようで苦しくなった。どの戦国武将も一刻も早く戦国の世を終わらせようとするために彼ら、彼女らはこの哀しい運命を受け止めざるをえず、それが天下泰平の江戸時代に繋がっているんだな。タヌキおやじとか言われて狡猾なイメージもある家康だが、植松さんによって母目線で優しく温かく描かれている。そして、また表紙の絵が更に心を温かくしてくれる。2017/06/04

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