- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
今、「議員の品格」が地に落ちている!
相変わらずの「政治とカネ」の問題や、議論が聞こえないほどの度を越したヤジ、夢中でスマートフォンをいじる姿、そして憲法の軽視……これらの言動・行動には目に余るものがあります。
本書では、政治記者という立場から、メディアとしての政治的公平、不偏不党の姿勢に留意しつつ、「議員の品格」を失った国会議員を大量に生み出す選挙制度の問題点に切り込み、現在の政治家と過去の政治家との比較など歴史面もたどりました。
さらには、はじめて選挙に臨む若い人や候補者選びに悩む人、改めて選挙について考えてみたい人にとってのガイドとなることを心がけています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tolucky1962
12
長年政治を取材してきた岸井さんの著。最近、議員の品格が下がっていると指摘。第1章では記憶に新しい議員の問題発言を並べる。第2章はかつての大物政治家を語る。戦後政治史が整理されていて、『そんなことあったな』と『実はそうなんだ』が並ぶ。第3章は政治家劣化の原因に選挙制度を挙げる。第4章以降は我々が政治家・選挙にどう対処すべきかについて、選挙の重要性、議員の選び方、日ごろのチェックの仕方などを、特に18歳から20代の若い人向けに書かれている。選挙権を得たばかりの若い人がどう投票したらいいかを考えるのに良い本。2016/09/16
スプリント
10
岸井さんには返す刀で「メディア・マスコミの品格」という本も書いてもらいたいです。 議会制民主主義の基本を学ぶには最適の本です。2016/10/09
hk
8
「清濁併せ呑む」「酸いも甘いも嚙み分ける」といった慣用句があるように、かつて日本人は合議によって妥協点を見い出すことに秀でた民族だった。ところが昨今では、二者択一によって力ずくで決定を迫るアメリカ的なやり口が大手をふるっている。それが顕著なのが政治とりわけ国政においてだ。政治家は党執行部の顔色ばかりを窺い、二項対立でわりきれない有権者の機微を汲み取ろうとしない。ひっきょう時期尚早で決めるべきでない事柄までも決めてしまう。本書はそんな頽落した政治家を指弾しながら、品格を欠く議員が増加している背景を探っている2016/10/06
はち
1
政治記者として50年近く間近で見てきた著者の忖度ない意見を聞く限り、国会議員の品格が落ちているというのは本当なのだろうなと思う。2023/02/10
ふくまるちゃん
1
選挙について、非常に分かりやすく優しい言葉で書いてあります。初めて選挙に行く方におすすめしたい一冊。2021/04/11