岩波文庫<br> イソップ寓話集

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岩波文庫
イソップ寓話集

  • 著者名:イソップ/中務哲郎
  • 価格 ¥1,122(本体¥1,020)
  • 岩波書店(2016/10発売)
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  • ISBN:9784003210314

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内容説明

子ども向けの人生訓話として世界中の人々になじみ深いイソップの動物寓話-実は,歴史上の人物としてのイソップ(アイソーポス)が作ったと実証できる話はひとつもない,いわば「イソップ風」寓話集であるが,そこには,読み手の立場によってさまざまな解釈が可能な,実に奥深い世界が展開されている.新訳471篇を収録.

目次

目  次
   【第一部】
  一 鷲と狐
  二 鷲と黒丸烏と羊飼
  三 鷲とセンチコガネ
  四 ナイチンゲールと鷹
  五 借金のあるアテナイ人
  六 山羊飼と野生の山羊
  七 猫のお医者と鶏
  八 造船所のイソップ
  九 井戸の中の狐と山羊
  一〇 ライオンを見た狐
  一一 笛を吹く漁師
  一二 狐と豹
  一三 石を曳き上げた漁師
  一四 家柄を競う狐と猿
  一五 狐と葡萄
  一六 猫と鶏
  一七 尻尾のない狐
  一八 漁師と鰊
  一九 狐と茨
  二〇 狐と鰐
  二一 漁師と鮪
  二二 狐と木樵
  二三 鶏と山鶉
  二四 腹のふくれた狐
  二五 翡 翠
  二六 水を打つ漁師
  二七 狐とモルモーの面
  二八 食わせ者
  二九 炭屋と洗濯屋
  三〇 遭難者とアテナ女神
  三一 ロマンス・グレーと二人の愛人
  三二 人殺し
  三三 法螺吹
  三四 出来ないことを約束する男
  三五 人間とサテュロス
  三六 罰あたり
  三七 目の見えぬ人
  三八 農夫と狼
  三九 燕と鳥たち
  四〇 天文学者
  四一 仔羊をあやす狐と犬
  四二 農夫と息子たち
  四三 水を探す蛙
  四四 王様を欲しがる蛙
  四五 牛と車軸
  四六 北風と太陽
  四七 内臓を吐く子供
  四八 ナイチンゲールと蝙蝠
  四九 仔牛を盗まれた牛飼とライオン
  五〇 鼬とアプロディテ
  五一 農夫と蛇
  五二 農夫と犬
  五三 兄弟喧嘩する農夫の息子
  五四 蝸 牛
  五五 女主人と召使
  五六 女魔法使
  五七 老婆と医者
  五八 女と雌鶏
  五九 鼬と鑢
  六〇 老人と死神
  六一 農夫と運の女神
  六二 海豚と沙魚
  六三 弁論家デマデス
  六四 犬に咬まれた男
  六五 旅人と熊
  六六 少年と肉屋
  六七 旅人と斧
  六八 敵同士
  六九 隣同士の蛙
  七〇 樫と葦
  七一 金のライオンを見つけた臆病者
  七二 養蜂家
  七三 海豚と猿
  七四 水辺の鹿
  七五 片目の鹿
  七六 鹿と洞穴のライオン
  七七 鹿と葡萄
  七八 船旅をする人々
  七九 猫と鼠
  八〇 蠅
  八一 王に選ばれた猿と狐
  八二 驢馬と雄鶏とライオン
  八三 踊る猿と駱駝
  八四 二匹のセンチコガネ
  八五 仔豚と羊
  八六 ミルテの繁みの鶫
  八七 金の卵を生む鵞鳥
  八八 ヘルメスと彫刻家
  八九 ヘルメスとテイレシアス
  九〇 蝮と水蛇
  九一 じゃれつく驢馬と主人
  九二 二匹の犬
  九三 蝮と鑢
  九四 父親と二人娘
  九五 男と悪妻
  九六 蝮と狐
  九七 仔山羊と笛を吹く狼
  九八 屋根の上の仔山羊と狼
  九九 神像売り
  一〇〇 ゼウス、プロメテウス、アテナとモーモス
  一〇一 黒丸烏と鳥たち
  一〇二 ヘルメスと大地の女神
  一〇三 ヘルメスと職人
  一〇四 ゼウスとアポロン
  一〇五 人間の寿命
  一〇六 ゼウスと亀
  一〇七 ゼウスと狐
  一〇八 ゼウスと人間
  一〇九 ゼウスと羞恥心
  一一〇 英 雄
  一一一 ヘラクレスとプルトス
  一一二 蟻とセンチコガネ
  一一三 鮪と海豚
  一一四 野辺送りする医者
  一一五 鳥刺と蝮
  一一六 蟹と狐
  一一七 角を欲しがる駱駝
  一一八 海 狸
  一一九 野菜に水をやる庭師
  一二〇 庭師と犬
  一二一 竪琴弾きの歌手
  一二二 泥棒と雄鶏
  一二三 黒丸烏と烏
  一二四 烏と狐
  一二五 嘴細烏と烏
  一二六 黒丸烏と狐
  一二七 嘴細烏と犬
  一二八 烏と蛇
  一二九 黒丸烏と鳩
  一三〇 胃袋と足
  一三一 逃げた黒丸烏
  一三二 ライオンを追う犬
  一三三 肉を運ぶ犬
  一三四 眠る犬と狼
  一三五 腹をすかせた犬
  一三六 犬と兎
  一三七 蚊と牛
  一三八 兎と蛙
  一三九 鴎と鳶
  一四〇 恋するライオン
  一四一 ライオンと蛙
  一四二 老いたライオンと狐
  一四三 ライオンと牛
  一四四 閉じこめられたライオンと農夫
  一四五 ライオンと海豚
  一四六 鼠に怯えたライオン
  一四七 ライオンと熊
  一四八 ライオンと兎
  一四九 ライオンと驢馬と狐
  一五〇 ライオンと鼠の恩返し
  一五一 一緒に狩をするライオンと驢馬
  一五二 追剥と桑の木
  一五三 狼と羊
  一五四 狼と馬
  一五五 狼と仔羊
  一五六 狼と鷺
  一五七 狼と山羊
  一五八 狼と老婆
  一五九 狼と羊
  一六〇 怪我をした狼と羊
  一六一 占い師
  一六二 子供と烏
  一六三 蜜蜂とゼウス
  一六四 托鉢僧
  一六五 鼠と鼬
  一六六 蟻
  一六七 蠅
  一六八 遭難者と海
  一六九 放蕩息子と燕
  一七〇 病人と医者
  一七一 蝙蝠と茨と水薙鳥
  一七二 蝙蝠と鼬
  一七三 木樵とヘルメス
  一七四 旅人と運の女神
  一七五 旅人とプラタナス
  一七六 旅人と蝮
  一七七 旅人と薪
  一七八 旅人とヘルメス
  一七九 驢馬と庭師
  一八〇 塩を運ぶ驢馬
  一八一 驢馬と騾馬
  一八二 神像を運ぶ驢馬
  一八三 野生の驢馬と飼われた驢馬
  一八四 驢馬と蝉
  一八五 ゼウスに訴える驢馬
  一八六 驢馬と驢馬追い
  一八七 狼のお医者
  一八八 ライオンの皮を被った驢馬
  一八九 驢馬と蛙
  一九〇 驢馬と烏と狼
  一九一 驢馬と狐とライオン
  一九二 雌鶏と燕
  一九三 猟師と雲雀
  一九四 猟師と鸛
  一九五 駱駝のお目見え
  一九六 蛇と蟹
  一九七 蛇と鼬と鼠
  一九八 踏まれた蛇とゼウス
  一九九 子供と蠍
  二〇〇 盗みをする子と母親
  二〇一 喉の渇いた鳩
  二〇二 鳩と嘴細烏
  二〇三 猿と漁師
  二〇四 金持と皮鞣し屋
  二〇五 金持と泣女
  二〇六 羊飼と犬
  二〇七 羊飼と海
  二〇八 羊飼と羊
  二〇九 羊飼と狼の仔
  二一〇 羊飼の悪戯
  二一一 水浴びをする子供
  二一二 毛を刈られる羊
  二一三 柘榴と林檎と茨
  二一四 土 竜
  二一四a 土 竜
  二一五 雀蜂と山鶉と農夫
  二一六 雀蜂と蛇
  二一七 牡牛と野生の山羊
  二一八 猿の子供
  二一九 孔雀と黒丸烏
  二二〇 駱駝と象と猿
  二二一 ゼウスと蛇
  二二二 豚と犬
  二二三 産の軽さを競う豚と犬
  二二四 猪と狐
  二二五 守銭奴
  二二六 亀と兎
  二二七 燕と蛇
  二二八 鵞鳥と鶴
  二二九 燕と嘴細烏
  二三〇 亀と鷲
  二三一 蚤と運動選手
   【第二部】
  二三二 マイアンドロス河畔の狐
  二三三 白鳥と飼主
  二三四 狼と羊飼
  二三五 蟻と鳩
  二三六 旅人と烏
  二三七 驢馬を買う男
  二三八 猟師と鳩
  二三九 ホルコス
  二四〇 プロメテウスと人間
  二四一 蝉と狐
  二四二 ハイエナと狐
  二四三 ハイエナ
  二四四 鸚鵡と鼬
   【第三部】
  二四五 臆病者と烏
  二四六 呑んだくれと女房
  二四七 旅をするディオゲネス
  二四八 ディオゲネスと禿頭
  二四九 踊る駱駝
  二五〇 榛
  二五一 雲 雀
  二五二 犬と鶏と狐
  二五三 犬と巻貝
  二五四 犬と肉屋
  二五五 蚊とライオン
  二五六 兎と狐
  二五七 ライオンと狐
  二五八 病気のライオンと狼と狐
  二五九 ライオンとプロメテウスと象
  二六〇 自惚れ狼とライオン
  二六一 狼と仔羊
  二六二 木々とオリーブ
  二六三 驢馬と騾馬
  二六四 一緒に旅をする驢馬と犬
  二六五 猟師と山鶉
  二六六 振分け袋
  二六七 羊飼と犬の中で育てられた狼
  二六八 蚯蚓と蛇
  二六九 猪と馬と猟師
  二七〇 壁と杭
  二七一 冬と春
  二七二 蚤と人間
  二七三 蚤と牛
     ……
   解  説
   対 照 表

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

里愛乍

40
表紙にもあるように、イソップに触れないで生きてきた人はそうあるまい。なにしろ紀元前からのお話である。歴史が違う。あのソクラテスでさえも散文を詩形に挑戦したという。逸話のスケールが違う。358篇から成る本書、このひとつひとつのお話全ての最後の一文に教訓が説かれている。きちんと分かりやすいオチがついているのだ。読者に考察を委ねる投げっ放しはない。そういう意味でも実に完成されている。昨今の世に出ている幾多の物語の基盤は既に紀元前に存在していた。強ちそれは間違ってはいないと思う。2020/04/16

エムパンダ

22
イソップの生年が紀元前610~600年頃とあり驚いた。そんな昔の作品が語り継がれているのは、どの時代にも共通の普遍的なエッセンスが凝縮されているからだろう。収録の471篇には子供の頃に読んだ覚えのあるものはもちろんだが、神話の要素も強く、ボリューミーで読み応えあり。毎日少しずつ読めていい読書になった。2021/08/26

ちくわ

18
電子書籍しか読まない自分が、バッグに常時入れておいて恰好つけたい!という理由で岩波文庫の本書を購入する。嗚呼、動機が不純だ!(笑) 寓話を選んだのは多様な教訓を得られる=思考訓練に丁度良いから。例えば有名なキツネとブドウの話…一般には自己欺瞞への注意が教訓とされるが、ブドウをすっぱり諦めたのは出来ない事には固執しないという良い教訓だろうし、他にも人間だったら棒や台を使ってブドウを採れた…つまり人間はキツネよりも賢い生き物だという事実も読み取れるかな? 何にせよ471話も収録されており非常にお得な本かと。2023/12/12

けん

18
【★★★☆☆】北風と太陽や亀と兎など知っている話も沢山有った。一つの話が数行で終わるので非常に読みやすい。2020/02/29

歩月るな

17
ちょぼちょぼと読み進めて完走。さすがに巻末のため息が出る様な対照表までは読んでいないけれども。後半はバタ臭くなってくるので序盤の動物の話が一番入りこみやすいところかなと率直な感想。なんか、やることなすことに全生命がかかっているんだけど、のんきですよね。2020/06/14

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