講談社文庫 十四歳のエンゲージ

著者名：谷村志穂【著】

講談社（2015/03発売）

• ISBN：9784061859289

内容説明

たった一人のともだちだったルー。優しかったルーが妊娠して傷ついて死んだ。日の輝く晩、三角山の頂きに集うシュウや冴子さん、カツヤたちで静かに雪の中、ルーの埋葬が始まった。愛情に満ちあふれた家庭を捨てきれず、不良仲間にも入り切れない少女の１４歳の心のふるえをみずみずしく描いた青春小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[巨峰]

１４歳。背伸びをすることにより激しく傷ついた少年少女たち。だけどいったい誰が彼女達を責めることが出来ようか。確かにホットロードに似てますね！！

2010/08/21

[こゆび]

冬から春へ移り変わろうとする季節の中で、14歳の心は子供から大人になることを望んでいた。大人になりたいなんて思っているから子供なのだけれど。背伸びなんてするから心がぐらついて、できることもたかが知れているのだけれど。彼女とあの頃の自分がほんの少し重なって、冷たい風に吹かれているように、カッターで切りつけられているように、胸が痛んだ。

2021/02/24

[拓人]

自分の居場所を求めて、不良グループにぶら下がっている気持ち、自分もそうだったからよくわかるわー^m^　今から思い返すとほんの些細なことだと思えるけど、当時の自分にとってみたら毎日ビクビクして生きていたなぁ^_^;　カツヤがいい奴でよかったな（*^_^*）

2011/06/09

[I am]

80年代に生まれた14歳

2009/07/16

[きのたん]

この冷たく光る冬の朝のような心境は、その場にいた人でないとわからないと思う。