週刊エコノミストebooks<br> がんは治療か、放置か 究極対決

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がんは治療か、放置か 究極対決

  • 著者名:近藤誠/林和彦
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 毎日新聞出版(2016/09発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784620324036

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内容説明

がん治療における立場の違う二人が真っ向からぶつかり議論した話題の対談を書籍化。
「無症状なら、がんは放置すべき」と主張する近藤誠医師。その発言は大反響を呼んだ。一方で、「がん治療放置は暴論」と近藤医師の説を切って捨てる医師も大勢いて著作も多い。しかしながら、立場の違う医師同士が直接議論することはなかった。そこに手を上げたのが、長年大学病院でがんの治療に当たる林誠医師だ。

前半の対談部分では
・すべてのがんについて「手術すべき」なのか「放置すべき」なのか
・がん治療の1つの選択である「抗がん剤」は効くのか効かないのか
・「がん検診」は受けるいみがあるのかないのか
この3つをテーマに、がん治療におけるお互いの主張をぶつけ合う。

後半では、決められたテーマに沿って、それぞれがどんな有効性を評価するのか、どんな治療方針で患者に接していくのかを、それぞれの立場で理由を語る。
《がん治療全般について》
◎がん治療医はどうあるべきか
患者本人と家族とで治療方針が違った場合どうするか(一例として)
◎標準がん治療に問題点はないのか
◎がんの代替療法をどう評価するか
食事療法/漢方/サプリメント
免疫療法(とくに高額の自由診療費を請求する樹状細胞療法など)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

糸車

24
義母は癌告知と余命告知を同時に受けた。亡くなる前の半年、同居した。転院手続き、通院付き添い、繰り返す短期入院への付き添い、ホスピス選び、面接、毎日片道30分自転車でのお見舞い。積極的な治療は受けない、延命措置は受けないと本人が決めていたから、苦痛を取り除いて下さいとただそれだけを医師に願い出た。それでも主治医は可能と思える治療を探してくれたし、最終的にホスピスに入院したことで義母は随分安心し落ち着いていた…と思う。けれど、それは本当だろうか。癌治療に携わった近藤医師と林医師のそれぞれの持論が興味深い。2016/12/16

ペカソ・チャルマンチャイ

4
林先生は既存の枠内の話に終始しているし、近藤先生の意見にまともに反論できていない。対談の勝敗は近藤先生の勝ちだろう。近藤先生も若くないし、後に続く人が現れるのか、それが気になる。2017/04/21

陽子

3
がんは放置か治療か。両医師共に患者のことを真剣に考え、治療実績や文献等から並々ならない研鑽と努力を積み重ねてこられたことがひしひしと伝わってきた。正直、討論の勝ち負けの問題ではないと思う。読者としてはどちらもあり得るのでは?と思った。最終的な治療等の決定権は患者本人にあり、決めるために色々なことを知っておくことは必要であると感じた。患者レベルで考えると、苦しみや痛みが少しでもない方が有難い。QOLは大事。抗がん剤の有効性に個人差があるなら、投与前に細胞レベルでのパッチテストがあったらいいのにと思った。2018/07/12

a

2
この対決、近藤さんの勝ちだな。でも人の価値観はそれぞれでお医者さんの考え方もそれぞれだから、自分に合った人を選ぶのがいいなと思う。近藤さんのがんの捉え方、ガン細胞はウイルスなどと違って、その人自身のものと書いてあって、ガンの見方変わった。2017/10/19

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