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内容説明
近年、受験業界における医学部人気は凄まじい。成績さえ良ければ、まさしく猫も杓子も医学部を目指す。と同時にあきらかに医師不適格な学生が医学部に多く存在する。そもそも医者の仕事がどんなものかわかって学生は医師を志しているのか。また一般の人は医者をどのような存在と捉え接すればよいのか。医学部受験から病院への就職、医者の労働環境、収入、出世、結婚、不倫その他のスキャンダル、医療事故とそのリスク、そして名医の条件と将来の医師像まで縦横無尽、融通無碍に説き明かした画期的医師論。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GAKU
55
近年医学部の人気は非常に高いらしい。しかしこれを読むと安易に医者の道を選ぶのは辞めた方が良いなと感じた。大変なお仕事ですね。あと看護師、薬剤師を目指している各学校、学部の生徒はみな非常に熱心で、真面目に授業に取り組んでいる。それに比べ最近の医学部の学生達のレベルは非常に低いと、めちゃくちゃけなしているエピソードは興味深かった。軽い語り口で面白おかしく書かれており、医者という職業の現状を楽しく知ることが出来た。 2019/05/22
てつ
45
言いたい放題の医学、医学教育論。楽しかったけど、目新しいことはあんまり。ただ医学部の男女別の定員性とかをこの時点で書かれているのが驚き。医大では当たり前のことなんですね。2018/10/08
ユウユウ
27
『白い巨塔』(フジテレビ唐沢寿明版)の協力もしたという著者のぼやき。酒でも飲みながら直におもしろおかしく聞きたいなぁ。なかなかに怖い話もありますが。話の本筋とは関係ないのですが、妙に他社の自著を推してるのが面白かった。2018/11/19
kubottar
24
これからの医者の仕事は「命を助ける」から「いかに殺すか」になるという話は衝撃的だった。なにしろ日本はこれから老人がほとんどを占める国になり、医療費パンク待ったなしになるのだから老人を減らす方向にいくのは想像に難くない。2016/12/29
zoe
18
はじまりは高偏差値学生が医者に向いているとは、必ずしも言えないという批判から。簡単にできる問題から解くという受験テクニックはダメダメ。学位を取ったナースに、お医者は仕事を取られるかもしれない。給料はピンキリ。白い巨塔は読んでみようっと。最先端医療には影がつきもの。訴えられるリスク。ひどい患者とその家族もいる。医者の将来は?やはり、自分はピンコロがいいです。2018/10/10