「ユマニチュード」という革命 - なぜ、このケアで認知症高齢者と心が通うのか

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「ユマニチュード」という革命 - なぜ、このケアで認知症高齢者と心が通うのか

  • ISBN:9784416616819

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内容説明

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「介護する側もされる側も、
どれほど多くの人々の心に
希望の光が灯ることでしょう」

――エッセイスト 阿川佐和子

(「週刊文春」2016年8月4日号
<阿川佐和子のこの人に会いたい>より)
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―「優しい心」は「優れた技法」に宿る。そしてそれは誰もが体得できるものである。―

寝たままの姿勢で行う清拭は、「寝たきり」を助長してしまっていないだろうか?
入浴を嫌がるのは、本当にその人自身に問題があるのだろうか?
徘徊は転倒の危険性があるから、身体拘束や向精神薬の投与はやむを得ないのか?

私たちが良かれと思って行っているケアは、高齢者の健康維持を害してしまっているのかもしれません。
人が人に寄り添う病院やホームなどのケアの現場では、こうした「哲学」ともいえる問いが不可欠なのです。

フランスで生み出された、認知症高齢者が穏やかな人生を取り戻すケア技法「ユマニチュード」。
本書は、その考え方と技法の実践を開発者自らが語り下ろした本です。

・攻撃的、徘徊などの問題行動が減った。
・身体拘束や向精神薬の量が減少した。
・適切なケアレベルの設定により、患者が寝たきりになることがなくなった。
・スタッフや家族の負担も軽減。専門職の離職率が大幅に改善した。

「ユマニチュード」を導入した施設では、こういった「魔法のような」症例が数多く報告されています。
フランスでは400以上の病院やケアホームで導入され、すでに日本を含め数か国で実践されています。

この技法は、「顔の正面から同じ高さで目を合わせる」「何をしているか実況するように伝える」
「腕を上からつかまず、必ず下から支える」などの確立された具体的な技術と、「ケアする人とは何か」
「人とは何か」という哲学から成り立ちます。

本書では、なぜユマニチュードが生みだされたか、また、ケアにおいて「なぜそうすべきなのか」
「なぜその方法に効果があるのか」という根拠をやさしく丁寧にひも解いていきます。

介護・医療の現場、そして認知症高齢者のいる家庭にて、誰もが実践できるケア技法の本質を、
技法の開発者本人の体験や、患者さんのエピソードを交えて紹介していきます。

目次

第1章 ユマニチュード誕生前夜
第2章 認知高齢者は暴力的か?
第3章 私たちが権利を失うとき
第4章 ケアをする人とは何者か
第5章 ユマニチュードに迎え入れる

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

miww

90
認知症患者のケア「ユマニチュード」。相手を人間として尊重するという考えに基づく実践、プロフェッショナル向けの著書だが参考にしたくて読んだ。すぐに見られるように抜粋。「自律」とは自分で選ぶ能力があるという事。ケアする人の役割は患者の代わりに何かを決める事ではなく、患者の自律を介助する事。高齢者と目を合わせて会話する。それは相手を人間として認めること。その人の今の望み、やりたい事を尊重し本物の関係を築いていく。ユマニチュードの4つの柱。「見る」「話す」「触れる」「立つ」。2018/03/02

nyaoko

78
上司からの借り本。ユマニチュードとは造語で「人間らしさ」と言う事。初めて聞いたのだけど、どうやら県内でもユマニチュードを取り入れた施設があるらしい。行って見てみたい。勤務先の施設ではかなり認知症の進んだ人が増えてきて、介護が困難になっている。大声や徘徊、拒食や拒薬、暴力等がある。そんな時に勧められた本だけど、これはなかなか簡単に出来そうで、出来ないなぁ。深呼吸は大事だな。しかし、認知症だけでなく、人との接し方、関わり方にはとても有効だと思った。目を見る、話す、触れる、そして立つ。歩く。五感って生きる事だ。2020/07/31

シュシュ

33
清拭の時間だけでも立つことは、寝たきりとは違うと知ることができた。人生の最期をそんなふうにサポートしてあげられたらいいなと思う。誰かをケアすることは、支配することではなく、心を開き友愛の気持ちを持って行うこと。ユマニチュードのケアの5段階(ノックする、会えて嬉しいと伝える、ケアを行う、心地よかったことを相手の記憶として残す、次回の約束)は、介護以外の仕事にも共通すると思った。「ノー」といえるフランス人と、いえない日本人の違いが述べられていた。日本も、相手を尊重した上で「ノー」といえる社会になってほしい。2017/08/15

紫羊

32
ユマニチュードは人間についての哲学がベースにある介護の技法なのですね。ケアされる側、する側双方に自己犠牲を求める精神論とは違う。これから、日本の介護現場にも広がってほしいと思いました。2016/09/12

なごめ

31
私は接している利用者さんに、従属の「イエス」を言わせていないだろうか?日々の業務の中で、忙しさを言い訳に、選択の「イエス」を奪っていないだろうか?自分のケアを振り返り、時に叱ってもらったような気になった。まだまだ修行が足りません。2020/06/07

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