のこされた動物たち――福島第一原発20キロ圏内の記録

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のこされた動物たち――福島第一原発20キロ圏内の記録

  • 著者名:太田康介【著者】
  • 価格 ¥1,120(本体¥1,019)
  • 飛鳥新社(2016/09発売)
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  • ISBN:9784864101028

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内容説明

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20キロ圏内で、動物保護のボランティアをするカメラマンが撮りためた、3か月に及ぶ記録。
無人の家で飼い主を待ち続ける犬、最後の力を振り絞って助けを求める猫…。
強く生きる姿も、助けられなかった命も、
動物たちの現状を、ありのままに伝えます。


【私は、ごめんよ、ごめんよ、と謝りながら写真を撮りました。
私にできることは、写真を撮り、今起こっている現実を多くの人に知ってもらうこと。それしかできないのです。
やがて怒りが沸いてきて、チクショー、チクショーと呻きながらシャッターを切りました。
その怒りは、私を含めた人間に対してのものです。(本文より)】

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

真香@ゆるゆるペース

124
図書館本。少し前に読んだ「やさしいねこ」で著者の太田さんを知り、他の作品も読んでみたくなって次に借りたのが本書。絶対つらくなるって思ったタイトルだったけど、目を逸らさず知っておかなければと思い直し、手に取った。やはり涙なしには読めなくて、途中で読むのをやめたくなるぐらい、もう気の毒で… 残念ながら命を落とした動物もたくさんいたけど、太田さんを始めいくつかのボランティア団体の方達の尽力により、運良く助かった子や飼い主さんと会えた子もいて、少しホッとした。物言えぬ動物達の命の尊さを、今まで以上に実感。2019/10/15

しいたけ

114
本では残された動物の描写を読んでいた。十分とまではいかないまでも、その光景を7割くらい想像できていると思い上がっていた。思い上がっていた。思い上がっていた。思い上がって、いた。2018/03/09

あっか

71
震災の陰で起こった、動物たちの姿。飼い主を待ち続ける犬たち、人間を待っていた犬たち、何とか生きようともがいた猫たち、為すすべなく亡くなっていく牛や豚たち…著者の写真家・太田さんの無念の気持ちも痛いほど伝わってきて、涙なくしては読めません。でも目は逸らしてはいけないとも思いました。つらい記録を残してくださって感謝です。2019/02/12

kinkin

56
3.11地震の福島原発事故で住民達が避難した町。人のいない町に取り残された犬や猫、家畜たち。エサよりも人恋しい犬、やせ細った猫、犬小屋につながれたまま死んだ飼い犬、水を求めて用水路に落ちて上がれなくなり死んだ牛、悲しい目をした馬。あの日動物たちは、取り残されるとは夢にも思わなかっただろう。家の中で見えないまま死んでしまった鳥や魚も多いことだろう。読んでいて辛くなった。2014/04/26

ユーさん

42
胸がぎゅーっと締め付けられる思いでした。居なくなってしまった飼い主さん達、無くなってしまった日常。動物達にとっては、ただただ訳が分からず、だったに違いありません。保護されず、途方に暮れたり息絶えてしまった動物達がどれだけ多いか、深々と考えさせられます。2019/10/27

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