子どもの問題 いかに解決するか - いじめ、不登校、発達障害、非行

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子どもの問題 いかに解決するか - いじめ、不登校、発達障害、非行

  • 著者名:魚住絹代/岡田尊司
  • 価格 ¥730(本体¥664)
  • PHP研究所(2016/09発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569810027

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内容説明

「いじめ」や「発達障害」に代表される子供の問題は、ますます難しさを増しつつある。希薄化する人間関係等によって、これまでの経験則や常識が通用しなくなったのだ。熱意をもって関わるほど状況は悪化していく。どのように介入し働きかければ、よい結果につながるのか? 本書は大阪の小中学校の現場で実際に問題を解決に導いた貴重な経験の数々を一冊にまとめたもの。行き詰まった解決困難なケースでも、9割以上で改善が見られたという。ポイントの一つは、本音が言える関係をいかに築くことができるか。子どもの問題は、しばしば家庭や周囲の問題を映し出している。第一章「子どもは変わる」、第二章「見立てる技術」、第三章「抵抗を突破する技術」、第四章「不登校の子どもへの対応」、第五章「いじめへの対応」、第六章「発達障害の子どもへの対応」、第七章「非行の子どもへの対応」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

musis

17
法務教官として非行少女の回復を支援した著者だからこそか、荒れた少年少女の感情の揺れの理由、原因が的確に指摘されている。決して焦らず、その生徒の姿は辛い感情を鎧で隠した仮のものだと認識し、ゆっくり時間をかけて対応する必要があることも感じた。一方で、小学校教員では、生徒の対応に追われ夜寝る時間も食事の時間も取れずに働き続けた結果、栄養失調で倒れた友人もいて、生徒と接し愛着対象になるべき教員の負担を軽くする大切さもまた感じた。この著者のような存在が学校にあり、オープンに相談できる環境を多く作る必要性を感じた。2014/10/25

青龍

16
著者の魚住氏とは、20年以上前に仕事関係でお会いしたことがあります。法務教官という仕事では、どうしても「改善更正」や「再犯防止」が中心になってしまうし、少年院を出た子には、その後のことが気になっても、関わることができないことを思うと、家裁送致になる前の段階で子供たちに関わり、その後のことも見ていける、今のカウンセラーという仕事が、彼女がやりたかったことなのだな、と思います。2016/03/20

ヒラP@ehon.gohon

9
ちょっとしたきっかけで、不登校に関する本を読んでいます。本書は様々な角度から子どもの問題の解決法について書かれていて、入門書としてはわかりやすく書かれているように思います。2016/11/14

たこやき

6
魚住氏がどのような形で問題を持った子供に対処しているのか、というのを事例を多く用いて紹介されている。『脳内汚染』という疑似科学書を書いたコンビだが、本書にかかれた内容を頭の片隅にでも入れて、子供の問題に対処する、と言うのはよいと思う。ただ、注意すべきは、魚住氏がこれだけできるのは、そのことを専門に扱う職の人だから。魚住氏の対処法というのは極めて手間のかかる方法であり、一般の親や教師に同じ水準を求める、というのはこれまた危険とも思う。あと、「今の子供は~」という劣化言説がしばしばあるのは、引っかかった。2013/02/24

5
魚住絹代さん著の「子どもの問題 いかに解決するか」を読み終えました。不登校やいじめ、非行によりお手上げと言われてきた子どもたちと関わって10年以上になる著者による子供の問題の解決方法のエッセンスがまとめられた本になります。実際のケースを模して構成されており想像しやすい内容になっています。子どもの問題は愛情の問題に帰結すると思います。そこで子どもの気持ちを慮り、受け止めることが重要のだと感じました。そして、それは子ども以外にも適用すべきことだと思いました。そういう意味でこの本はすべての人に勧めたいです。2021/09/29

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