内容説明
東京都の果ての美しい島。高校生の椰々子は、呪われた美少女として島民に疎まれている。そんな彼女に、島の有力者の息子・杜弥は、密かに片想い中。しかし彼女が禍々しい予言を聞いて以来、島に怪異が続発し…。
※本書は二〇一四年十月に小社より刊行された単行本『死呪の島』を加筆・修正の上、改題し文庫化したものが底本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
120
2018年218冊め。特有の風習が残る島での怪異で物語は始まり引き込まれていく。しかし中盤、外国人キャラクターが出、またヴードゥー教の呪いというところで話の広がり具合に困惑してしまった。しかしそれぞれのエピソードがコンパクトにまとまっているため詰込み過ぎではあるが不思議と読みにくさは感じなかった。タイトルは単行本時の『死呪の島』のままの方が良かった気がする。2018/06/26
かみぶくろ
117
いろんな意味で元気いっぱいの日本ホラー小説大賞。デビュー作らしく、描く喜びが伝わってきた。序盤中盤はぞわぞわとホラーらしく展開するが、終盤はなぜかワールドワイドに展開の向きと意味を変える。今後はエンタメ作家になっていきそうな雰囲気。2017/01/25
りゅう☆
94
災いが来る―島で村八分の椰々子が死体からその言葉を聞いてから島で怪異が起こる。沈没客船の鎮座、首取り、鮫になった鋤持神、補陀落、隠された歴史、呪の奴隷となったルネ、椰々子との関係。徹の言うアイツとは?椰々子の存在意義とは?一つ一つの怪異が連作短編のようで読みやすくて面白い。思ったより謎は深くて、様々な言い伝えやスケールの大きさや綿密さなどデビュー作とは思えない。ただ、島民たちを殺しに死者が来る、これが現実なら決して受け入れたくない事柄だし、グロさありしも、夜中に読んでても全然平気なくらい恐怖感はなかった。2018/02/15
キャプテン
83
★★★★★_「〜ハロウィンな夜〜のフェア」第一弾。何がはろうぃんじゃ!日本男児は黙って饅頭食っとれ!……ワシじゃ、村のご意見番、キャプ爺じゃ。キャプがビビって感想書かぬからワシにお鉢が回ってきたわい。怪奇譚に溢れる須栄島を舞台に、死と呪いと殺戮、そして淡い恋が描かれるホラー小説じゃ。恐ろしいが…とても面白かったわい。突如座礁した幽霊船、謎の石碑、呪われた少女、おどろな伝記、そして多岐に渡る呪術。これだけの要素を詰め込んで、ここまでの娯楽小説にするとは息を飲むわい。【ホラー好きなら読んで後悔は絶対せぬわい】2016/10/04
absinthe
79
ブードゥー教に日本古来の宗教。顔取りとか歩く死体とか、ギミックてんこ盛りのホラーロマンス小説。甘酸っぱい感動と読後感。燦々と降り注ぐ陽光、漂う潮風。漁師たちの生活や島の要素が生き生きしている。主人公の内省が丁寧なので、一見とっ散らかっているが、すっと入ってくる。種明かし、設定が複雑になり過ぎ、それも今風でよかったが、伏線回収はそこまでしなくてもよかったと思う。2026/04/13




