講談社選書メチエ<br> 英語の帝国 ある島国の言語の1500年史

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講談社選書メチエ
英語の帝国 ある島国の言語の1500年史

  • 著者名:平田雅博【著】
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  • 特価 ¥907(本体¥825)
  • 講談社(2016/09発売)
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  • ISBN:9784062586368

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内容説明

英語はいつから、これほど世界を覆う言語になったのか。イングランドに出現した言語が、ウェールズ、スコットランド、アイルランドに広がり、ついで、インドやアフリカ、オーストラリア、アメリカをも含む植民地へと達し、さらにグローバルな地域へと拡大した「英語の帝国」。これらの地域は、どのように「英語」と出会い、反発し、受け入れたのだろうか。そして、日本の英語教育の始まりと、森有礼の「日本語廃止論」の真相とは。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スプリント

12
英語がどのように世界へ広がったのか。土着の言語を排除することへの反発と経済・政治的な強者である英国の影響下でより良く暮らすために英語を選択せざる得ない親の事情という二律背反した歴史が綴られています。2016/10/16

向う岸

9
五世紀に海を越えてやって来たゲルマン人によってブリテン諸島にもたらされた英語はどのようにして勢力を拡大したか。1.所謂イングランド人による占領政策で公文書が英語で書かれる。2.商取引が英語で行われる。3.聖書が英訳され普及する。 公文書や商取引が英語で行われるため出世するには英語の習得が必須となり、親が子供の英語教育に力を入れることになる。この流れは中世も近代の植民地でも同じでインドやアフリカでも進んで英語を受け入れる「自己植民地化」が行われた。2017/04/11

Nobu A

8
2016年初版。米国の新自由主義が牽引するグローバリゼーション進展=英語植民地化を想起するが、英語帝国主義はアイルランドとスコットランドを統合した英国から始まったことを忘れがち。多くの学者が研究対象にしている中、英語を母語としない日本人著者が別の視点から検証及び考察。期待を膨らませ頁を捲るが、英語史はやはり難解。十分な背景知識がないと無味乾燥になる。途中から流し読み読了。だが、英語公用語論者で有名な森有礼が実は二言語併用論者だったのは貴重な学び。歴史を俯瞰し、国内の英語熱は収まりそうにないような気がした。2022/02/08

bapaksejahtera

6
英語はいまや世界語としての地位を確立している。我が国でも最近英語は「国際化」に必須のツールとして当然のように扱われている。本書は英国植民地でもない我が国を英語の「非公式帝国」を形成する国々の一つと捉え、英語の歴史を振り返って、英語に内在する帝国主義的要素をその動因として論ずる。連合王国の英語に屈服した"国々"、次いでUSAなど入植による国々さらにインドなど旧植民地の国々の外縁に我が国などを位置づける。こうした言語帝国主義に呑み込まれた国々は、自ら求めるかのごとく唯々としてかくなった。帝国主義の顕れである。2020/02/18

Ernest

5
英語英語と叫ばれる昨今、何も疑うことなく英語を使うことの危険性を考えさせられた。様々な国の思想や文化を知るための道具としては必要だけれど、全員が母国語を捨ててまで学ぶのはいかがだろうか。最近では、日本語を学ぶ前に早く英語をと必要性が叫ばれているが、上手いこと言われて英語を押し付けられて、母国語を失ってしまった国々があることも知っておかなければと思う。現に日本語が使えない人が増えてきたのではないか。英語とどう付き合っていくのか、答えは出ない。2018/10/07

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