- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
「東京裁判から60年。ようやく〈事実〉に基づく、冷静かつ実証的な研究がなされる時代がきたとの感に打たれた。〈歴史〉が待ち望んでいた書だ」――保坂正康(ノンフィクション作家) 東京裁判は「国際政治」の産物以上のものではない。イデオロギーを排し、「文明の裁き」と「勝者の報復」をめぐっての不毛な論争に終止符を打つ。第30回サントリー学芸賞<思想・歴史部門>受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
breguet4194q
85
サントリー学芸賞を受賞した一冊です。視点は違いますが、山崎豊子の「二つの祖国」を思わせるような詳細にわたる内容です。冷静に読めるのは、東京裁判のあり方として、是や否といった極論で主張を展開していないからだ。緻密に分析していることが、高評価と言えます。東京裁判のことなら、この一冊で十分と思いました。2026/07/31
かんやん
38
そもそも戦犯とは何か、A級とはどういうことか、勝者が敗者を裁く法的根拠はどこにあるのか、先ずはそこからだ。近現代史観の対立には正直ウンザリするが、事実に基づき、感情(悲憤慷慨や声高な正義の主張)を排し、冷静に背景を読む姿勢に共感する。弁護方針を巡る対立、判事側の足並みの揃わなさ、ばかりでなく、被告の足の引っ張り合いまで。当然普遍的な法による審判ではなく、告発から減刑まで連合国間の政治的な駆け引きの面が目立つ。復讐、メンツ、国内世論への配慮、予算、対日政策、冷戦構造化の対立…とても単純な二元論では語れない。2020/06/01
kawa
35
東京裁判は国際政治の結果と捉え「文明の裁き」と「勝者の裁き」の両面が存在し、そこから裁判をニュートラルに検討する。日本人戦犯は、対外的には「国際法上の犯罪人」だが、対内的には「国内法上の非犯罪人」という位置づけになるほど。日本では評価の高いインドのパル判事の立論についても、「満州における日本のとった行動は、世界はこれを是認しない(略)その行動を犯罪として非難することは困難であろう」と紹介している。新書としては400ページ超えの長尺で知らなかった事実が多数の充実書。2025/01/09
terve
32
中公新書の『日本近現代史14講』でも執筆している著者の元本。東京裁判とは何だったのか?著者は冷静かつ客観的に〝東京裁判の政治史〟を捉えようとしたところに特徴があります。弁護団の不仲もそうですが、判事団もまとまらなかったなど、ニュルンベルクには見られなかった問題点も多かったようです。何にせよ我々はどこまで知っており、冷静に語れるのか?といったところを大切にしなければいけませんね。2019/09/01
テツ
27
大戦を締め括るための東京裁判。その意味について。学校でぼんやりと教わるだけで一般の生活の中で深く知ることはないけれど、これは戦後の日本の安全保障のために決して避けることの出来なかった禊の形。戦犯とされた各々がどんな名目で裁かれたのか、弁護団や判事団が何を考えどう立ち回っていたのかなどということは今こうして日本に生きている以上は知っておくべきなんじゃないかなあと思う。2020/05/16
-
- 電子書籍
- 事故物件交渉人(49) COMICアン…
-
- 電子書籍
- ぐ~たら猫またとおせっかい男子(2) …
-
- 電子書籍
- 黒騎士の愛は食後のデザートにも甘すぎる…
-
- 電子書籍
- 金曜日はアトリエで 1 HARTA C…




