内容説明
なぜ、総合雑誌は「恋愛論特集」をしないのか、恋愛は生のもっとも根源的なものなのにと説く福田先生が、男女がその全能力を発揮して生きる場所=恋愛について文学作品や社会現象を取り上げて解説する。『チャタレイ夫人の恋人』でロレンスは何を訴えたかったのか、「ロレンス恋愛論」の入門書としても最適。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆきのすけ
2
ロレンスの恋愛思想入門。ロレンスを読んでからまた戻ってきて読み直してみたい。ロレンスは性に対して潔癖だったとは。あと性に対して極端な肉体主義にも極端な精神主義にも陥らぬようにっていうのが好き。確かに極端に考えがち。「生きているかぎり、私たちにとって、遅すぎるということはぜったいにありえないのです」という言葉がとても力強い。2012/12/10
tuna
2
ロレンスを読んだので再読。身も蓋もない話からの理想の構築。やっぱりすごい。観念にとらわれた恋愛は、演戯を失った無意識的な行為に堕してしまう。相互理解によって完成されるという意識は、維持するものとしてのやさしさを忘れている。いかに人を思うか、意識するか。福田恆存のリアリズムは、的確なやさしさで満ちている。2010/05/19
fumi
2
理想とは虚数のようなものだと彼は言って、それはとても美しいことばだと私は思った。正しいゆえのうつくしさって無敵だ。ロレンスを読んだことのない私にもわかりやすいロレンス論。いっぱい考えた。楽しかった。もう一回読もう。2009/11/25
ゆんふぁ
1
昭和34年に書かれた本がここまで現代に通じるのがすごい。あたしが常々疑問に思ってること(そして多分あたし以外の多くの人が疑問に思ってること)例えば,恋愛とは何か,愛と幸福はどう関係しているか,結婚とはどうあるべきか,恋愛とSEXは切り離すべきか,などなどについて鋭く丁寧に書かれている。性別や既婚未婚に関わらず全ての人が読めばきっとピンとくるもののある一冊ではないかしらん。いやはやほんと昭和34年に書かれている本なのに…2013/06/09
jiroukaja
1
クリスマスイブに読み終わるとは…2009/12/24
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