続・翻訳の基本――素直な訳文の作り方

個数:1
紙書籍版価格
¥1,870
  • 電子書籍
  • Reader

続・翻訳の基本――素直な訳文の作り方

  • 著者名:宮脇孝雄【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 研究社(2016/09発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784327452346

ファイル: /

内容説明

「原文を書かれたとおりに訳す」。
この翻訳の普遍の原則を、ベテラン翻訳者がさまざまな用例をあげながら、詳しく解説。
著者自身の実践的な翻訳例も多数紹介。
『翻訳の基本――原文どおりに日本語に』の待望の続編!
※著作権の問題により、紙書籍とは内容が一部異なります。

【目次】
第I章 翻訳力をつけるには
 1 物知りの友人
 2 訳語の選び方
 3 原文には当たり前のことしか書いていない

第II章 単語力養成講座

第III章 重箱には四つ隅がある
 1 国語に気をつけよう
 2 西洋事物翻訳事情

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nobu A

5
前著「翻訳の基本」に続き、購読本読了。前著と被る箇所は殆ど無し。前著同様、文芸翻訳対象だが、第Ⅱ章の単語力養成講座は翻訳全般に応用が利き、とても勉強になった。windowlessを文脈から推測し、「窓がやぶれた」と訳す柔軟性と創造性。意外に見逃しがちなa littleやa lot of等の多義語の取り扱い。著者が苦労した体験談が何よりも興味深い。筆者曰く、翻訳に必要な要素は語学力3、日本語力5、一般常識1、調査力1に納得。自動翻訳が最近跋扈しているが、この本読んだら、悪いがまだ足元にも及ばないと感じた。2019/03/27

yukimaze

3
私が翻訳本を買うということは、翻訳文を買うということだ。つまり他国語で書かれた文章の世界観、行間に込められたイメージ、余韻を残す雰囲気までが日本語の文章で表現されていると期待される「本」を購入するのだ。そして私は、熟練の翻訳者の、「もちろん、変に文学的な表現を使うのが日本語力ではなく、正確で端正な文章を書けばいいだけの話である。そして、よくいわれることだが、日本語力を身につけるには、ちょっと古めの本を読み、国語の辞書に親しむだけでいい。」(p. 143)という慎み深い言葉に、深く感謝するのだ。2010/09/07

タイコウチ

2
「基本=原文どおり」という惹句に誘われて。著者自身の過去の誤訳も含め、具体的な事例を検討しながら、英語から日本語へのより良い翻訳の仕方(主に語義の解釈)について、エッセイ・スタイルで教えてくれる。同業者の誤訳例はすべて作品名と翻訳者名を伏せてあり、全体に嫌味なく、読みやすくためになる読み物になっている。日本語力を高めるには、自分が慣れ親しんでいる現代よりも少し古い時代の日本語を読むと良いという指摘は、なるほどと思う。前作もさかのぼって読んでみたい。2010/09/02

はぐれ猫

1
数年前に読んだ前作は大変参考にしました。今回も覚えられるわけじゃないけど、押さえておきたい。そして、随所にみられるユーモアにクスリとしながら、出版された中にこんなに誤訳を見つけられるって怖いなーと思った。翻訳調が苦手でずっと翻訳書を敬遠して、原著を読むよう頑張っていたけど、最近は質が高くなっているので外国の小説もやっぱり読もうかなって思った。★★★★★2017/02/25

nezumi

1
こちらも最後まで笑いながら読んだ。翻訳って難しいけど楽しい。2013/12/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/619047
  • ご注意事項