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内容説明
世界遺産に登録された熊野や日光をはじめ、古来崇められてきた全国九箇所の代表的な霊地を案内。日本の歴史や文化に大きな影響を及ぼした修験道の本質に迫り、日本人の宗教の原点を読み解く!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きみー
5
ゆっくりと読了。偉大なる大先生が、分かりやすく主要な日本の山岳信仰とそこにある修験について語っています。しかし、ところどころ読みにくい…話が飛んだり、事前知識がなければ理解できなかったり。それでも、とても面白い!と思いながら、全国を歩いて回り、史料を読まれていたであろうことが、よく分かります。日本の文化は山を通して広がったのでは?と思えるほど、全国に進出していく修験者達の姿を見たような気がします。2016/01/06
垣内美希
2
日本の文化に修験道が深く関わっていることがわかった。土地や人の名前などが変化してしまったものを読み解くところが面白かった。2012/12/08
御光堂
1
熊野、羽黒山、日光、富士箱根、越中立山、白山、伯耆大山、四国石鎚山、九州英彦山の九つの修験道の歴史について解説されている。情報が凝縮されているので、さほど厚い本でもないが読むのが疲れた。中世までは熊野の修験道が全国の修験道を支配していた。出羽三山で真言宗の湯殿山にだけ即身仏ミイラがあるのは天台宗の羽黒山との差別化のためだった。といった話題が興味深い。仏教がインドでは衰えてしまって日本にこそ本当の仏教があると平安時代頃には広く日本で考えられていたという指摘も興味深い。
廃
1
熊野、羽黒、日光などの修験道の“紹介”であり、個々に雑学的に読む分にはわかりやすいものの、そもそもの修験道とは何か、神道や仏教との関係などがまとまって述べられず、各修験道の章にちりばめられているから、結局何を述べたいかがわかりにくくなっている。各論の前に総論を述べてほしいところ。
草津仁秋斗
1
宗教民俗学者である五来重が、日本各地の修験者について実際に現地を訪れて記した本。とても興味深かった。民俗学を志す身としては、五来ももっと読まなくては。2014/08/07