内容説明
「脳」を失った死体が語る、密室の不可能犯罪! 双子の兄弟、零と一の前に現れた、不死身の少女・祥子と、何もかもを見通す謎の家政婦。彼らが信じていた世界は、事件に巻き込まれる内に音を立てて崩壊していき……。脳のない死体の意味とは!? 世界を俯瞰する謎の男女と、すべての事件の鍵を握る“萩原重化学工業”の正体とは!? 浦賀和宏の最高傑作ミステリが世界の常識を打ち破る!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カラシニコフ
11
ある意味、いつもの浦賀で安心した。ミステリ+SF(ボンクラ)+厨二病。相変わらずの読みにくさはご愛敬。続きも読みたい。 ★★★★☆2018/04/25
しろ
9
☆6 著者じゃないとできない(やらない)ぶっとんだミステリだ、相変わらず。なぜ脳を抜き取ったのか、その真相がすげえ。安藤シリーズ第二幕スタートの今作だけど、シリーズキャラが出てこないから残念。だからちょっと退屈に感じたかな。作風は、安藤シリーズと純菜シリーズのハイブリットに思った。SF感と中二感が混在するというか、変な輝きを放っているというか、とにかく著者ならではだと思う。まあ、巻数を重ねるほどに魅力が増す著者だから、次も読みたい。2012/07/29
浅木原
6
純菜シリーズ全部読んだあと安藤シリーズを再読してようやくここに辿り着いた。いやあThis is 浦賀和宏。安藤シリーズの世界観に純菜シリーズ的なものも放り込んでごった煮にした浦賀的概念の闇鍋のようなノベルス564ページである。全てがアレでコレでソレで……とここに至るまでの浦賀作品と絡めて言及しだせばキリがない。安藤も飯島も金田も出てこないけど紛れもなく安藤シリーズシーズン2だし、この時点の浦賀和宏の集大成だし、このところまとめて浦賀作品を読み続けてきた脳にはたいへんよく利くドラッグ。面白かった。2017/02/10
kei@名古屋
5
文庫にて読了2018/05/07
りこ
4
「僕はこの小説を書くために生まれてきました。」by浦賀和宏 文庫化おめでとうございます!より多くの人に読まれますように。(3.5)2018/06/15