内容説明
ひとりでにふえてゆく駄菓子屋のおかし。深夜、アーケード街をさまよう透明人間の足跡。なんでも願いをきいてくれるお願いビルディング。虹北(こうほく)商店街で巻き起こる不思議な不思議な謎・謎・謎! 美少女・野村響子ちゃんをワトソン役に、講談社ノベルス史上最年少の名探偵(小学6年生)・虹北恭助の推理が冴える!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ami*15
49
愉快でカオスな虹北商店街を舞台に描かれる日常の謎とクセ者揃いのキャラクターがとてもはやみねさんらしい作品で面白かったです。恭助はツッコミどころが満載の奇人だったけど、小学生とは思えないほどの見事な推理を見せてくれたり響子ちゃんへの愛を所々で感じさせてくれたりとなかなかに見応えのあるキャラクターでした。また恭助が解決した謎の裏には大人の都合が絡んでいたものが多い印象で、響子ちゃんの鋭い小学生の立場からの感性には何度も驚きや憤りを感じた。いつか恭助と共に学校へ行く響子ちゃんの姿が見たいものです。2018/12/18
ピカ
23
ほっこりしててサクサク読める。恭助がすごい癒し系!響子もナイスボケが楽しい(笑)「響子ちゃん、木の葉を隠すにはどうすればいいと思う?」「集めてお芋を入れて、火をつけるーー」とか(笑)恭助に学校に来てほしいけど、来ない理由も何となく分かる、響子の葛藤が切ない。最後に恭助が旅立つことを伝えて、響子が納得するシーンの清々しさは亜衣とレーチに重なる。終わり方可愛い!短編集を読んだから、二人の過去ってこんななのかーとにやにやしながら楽しく読めたミステリでした。続きも楽しみ!2014/11/30
ほたる
12
クセの強い名探偵なのかと思っていたら、しっかり自分の考えに基づいて行動してるのが良い。ただクセが強いことには変わりないけども…謎も真相もシンプルで、あとがきにも書かれてるように本を読まない人に読んでもらうことを凄く意識してるなと感じた。2021/02/06
六畳リエ
10
掲載されていたのは「メフィスト」ですが、はやみね先生は児童向け推理小説作家だけに、探偵役は小学生、内容も子供向けです。たまに「それはどうよ」というオチもありますが、安心のはやみねクオリティ。ちょこまか恋バナもあって、むずがゆい気持ちにもなりました。表紙と挿絵は10年以上前の萌え系イラストなので、ちょっと人前で読むのに躊躇。萌えは風化する…。表紙はどちらも女の子だとばかり。あとがきによると、学研一九九八年出版『五年の読み物特集下』に幻の第一作が掲載されているそうな。そちらもいつかは読んでみたいですね。2011/05/24
虹雪
9
小学生探偵。小学生のホームズ、ワトソン的な感じなのでしょうか。事件は他愛もないものだけど、虹北恭助の衣装や学校に行かない理由が微妙かな。児童ものなので、軽く読みたい人向けだと思います。2015/01/11