内容説明
親鸞聖人とは何者? 名前は知っていたけれど、どんな人で、どんな教えを伝えたか、そして没後750年を迎える現在でも注目を集めるのはなぜなのだろうか……という疑問がこの1冊で簡単にわかります。「他力本願」「悪人正機」「凡夫(ぼんぷ)」の3つの要となる教えも1度読めば、心に響き、親鸞聖人の器の大きさに感動。また、仏教に疎い現代人にこそ役立つ話が満載です。仏教界の革命児、親鸞聖人を裸にした1冊です。
目次
第1章 親鸞聖人のご生涯
第2章 親鸞聖人の魅力とは?
第3章 親鸞聖人を理解する要、善人悪人の意味
第4章 親鸞聖人が本当に伝えたかった他力本願
第5章 悩んでもいい-煩悩と生きる
第6章 ありのままに生きた親鸞聖人に学ぶ「生きる力」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新父帰る
4
2010年3月刊。著者はアナウンサーであったが、住職の父親を亡くし、お寺の後を継いだ。真宗大谷派の僧侶。入門編なので分り易く解説している。今はメール等で人生相談にのっていたりして幅広く活躍しているようだ。それはそれで世の為人の為に役立っている子に対しては称賛したい。ただ、親鸞の浄土思想については私なりに著者と違った解釈の立場にあることが読み終わって分かった。お念仏を称えることが大事なのではなく、阿弥陀仏の本願を聞く一念という心、つまり信(まこと)が大事で、この一念で平生業成の身にさせて頂けるという思想だ。2023/08/31