内容説明
長和元年(1012年)春。さらに美しさを増してゆく宮に、どう接していいかとまどう義明。一方、女人となった宮は自分でも驚くほど不安でいっぱいだった。そんな折、立后目前の女御妍子が失踪。内裏を捜索した宮は、珍しい白い花の描かれた屏風と花の香りが気になるのだった。現世(うつしよ)の花ではない、夜の花――。その香りで、ヒトの本音に気づかせる……。宮と義明の本心とは……!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kagetrasama-aoi(葵・橘)
16
「斎姫異聞シリーズ」の第十八作目。宮さま、義明と月の姫との戦いの行く末も興味深いですが、設定されたこの時代が大好きなので、脇で固める人達のそれぞれが楽しみです。三条帝と道長の確執、引いては宣耀殿の女御、中宮妍子の心情など、読みどころいっぱいです。一条帝の未亡人となった承香殿の女御元子と源頼定とのお話、かなり歴史に忠実に書かれているので、(内面はもちろん作者さまの想像でしょうが)お話の中だけでも幸せになって欲しいと思い巡らせながら読んでいます。そろそろ義明の従姉妹の貴子の恋も決着が?2019/09/06
nagi
5
色々と歴史上の人物が登場してくるので、読んでいて楽しい。かぐや姫の企みというか望みは、叶ってしまうのか。まだまだ藤原氏の栄光は続くはずなのだけど。2018/07/18
punto
0
追記。2005/01/31
菊
0
★★★☆☆2009/10/06
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