内容説明
中国の場合、社会的なことでも政治的なことでも文化的なことでも、とにかく歴史上の故事や文学からの引用などが多く使われることが顕著です。そのため翻訳だけではなく、中国人と話すにしても、テレビドラマや映画を見るにしても、さらにはレストランでメニューを見たり、ショッピングの商品広告を見るのでも、そうした知識があるのとないのとでは理解に大きな差が出てくるのです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
23
レイアウトが見やすく、面白かった。多少は中国の歴史の素養があったほうがより楽しめそう。乱世であるからこそ思想家が現れること、中国の妖怪もなかなかユニークであることなど、勉強になった。2014/02/20
カレーライス
1
中国の古典に興味が出てきたので、読んでみた。 知ってる作品もあれば全然知らない作品もあったので、少しだけ知識が増えた気がする。 小説ができる前の詩の時代は学生の頃に授業でやったけど、この本の方が理解しやすかった。 日本の有名人にも影響を及ぼしていた事があるのが、いろんな事が繋がっていて面白いと思った。2019/03/17
ハル
1
サクッ。殷から清まで、中国古典の代表作についてサクッと知りたい私の目的にはバッチリでした。読みたい本が増える、愉快な入門書。 端的かつキャッチーな言葉で作者や作品の特色がつかめます(個人的には紅楼夢あたりから若干退屈)。 「平安時代の『声に出して読みたい日本語』にあたる『和漢朗詠集』」とか、ああなるほど(笑)となる、わかりやすい切り口の言葉遣いが楽しかった。 いやしかし。冒頭にある地図と年表を見ながら読んで、時間的にも地理的にも、中国のスケールの大きさに改めてびっくりしました。2014/09/03
ヤンヤン
1
かなり噛み砕いて初心者にも分かりやすいようにまとめてあります。 古典文学の歴史や代表作について、手っ取り早く知りたいという方におすすめ。2014/04/30
ヘムレンしば
1
中国の伝説、歴史、思想、宗教、漢詩、文学作品まで。面白い薀蓄も交えて、良く新書版に纏め上げたなぁ~と感心しました。これだけ知れば「知ったかぶり」は出来るでしょうけど、面白いので「もっと知りたくなる」事、請け合いです。三国志や水滸伝、封神演義などを読み返したくなりました。日本では有名では無い他の小説も和訳本があるのでしょうか。あれば読んでみたいですねぇ。2013/03/13