講談社ラノベ文庫<br> 虚無の魔王、創世の英雄姫

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講談社ラノベ文庫
虚無の魔王、創世の英雄姫

  • ISBN:9784063815566

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内容説明

魔王リュウトが復活した。封を解いたのは仇敵の血を受け継ぐ少女エレノーラ。彼女は反乱で国を追われた小国の姫だった。二人はとある事情で行動を共にすることになり、奪われた国を取り戻すため協力したものの……。世界の変わりように憤るリュウト。エレノーラは彼への強い憧れが空回り。ぎくしゃくしながらも圧倒的な力で敵をなぎ倒すリュウト。エレノーラもまた、エルフ族との交渉を経て彼とは異なる『強さ』に目覚めていき。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

23
王宮での反乱から逃れた王女エレノーラが魔王リュウトの封印を解き、その助力を得て奪われた国を取り戻すべく動き出すファンタジー。危機に際して以前から憧憬を抱いていた魔王を期せずして隷属させたエレノーラ。最初は追われているのに追手の不殺を命じる王女を甘いと感じるリュウトに共感してしまいましたが、未熟でたびたび危機に陥りながらも揺るがないエレノーラの志の高さや、絶体絶命な状況にも諦めない彼女の勇気には心動かされるものがありましたかね。物語をうまく動かして1冊で展開をまとめた構成には好感。次回作も期待しています。 2016/09/02

ホシナーたかはし

8
最初の頃は、エレノーラ視点リュウト視点で話が進んで行くところが面白かったのに、話が進むにつれてつまらなくなってくる。最終的に「あぁやっぱりね」て納得できない結末にいたる。ドノバンの裏切りの辺りは良かったのにね。中古で充分。2016/09/13

真白優樹

8
反乱により国を追われた王女と復活した魔王が織りなす物語。破壊と再生、そこから何が生まれるのか。 理想はとても青臭く、命を奪う事もままならぬ。それでも王女はどこまでも泥に塗れながらも自らの信念を貫き、同道する魔王は王女の純粋なる願いを見極め自らの願いも重ね創世の為の破壊を選ぶ。同じ願いを抱く二人が作り出す世界はどんな世界になるのだろうか。うん、とても面白い。理想を叫ぶだけでなくその理想を貫き通す為にどんな敵が立ち塞がっても戦う王女、自らの願いを貫く魔王の姿がとても素晴らしい。 次巻があるなら楽しみである。2016/09/06

nawade

8
★★★★☆ クーデターにより全てを失った姫が祖先が封じた魔王を復活させ奪われた国を取り戻すべく奮闘する様を描いた英雄譚。理想と不殺を掲げるキャラを描くことは難しい。一歩間違えれば綺麗事を抜かすだけのキャラ、痛いキャラ、中身の薄いストーリーとなり共感を得ることさえ得られないこともある。本小説の主人公であるエレノーラは偽善と受け取られることを自覚し、それでも縋りつき、泥臭く生き進むことで信念を体現する。そして難しいキャラを描き切ったからこそ、穿った見方をする読者の代弁者である魔王の目を通して彼女は光り輝く。2016/09/03

ツバサ

7
宰相の反乱によって国を追われたエレノーラ姫が封じられた魔王リュウトを復活させて国を取り返す英雄譚。最初はリュウトがエレノーラの甘さにイラついてたけど、共に行動していってエレノーラの考えに共感していくまでの過程がきちんと描かれてたから納得出来る。リュウトとエレノーラの願いが同じでこれからどうしていくのか楽しみな終わりだった。あと、エレノーラが守られるだけや誰かの真似するように行動するんじゃなくて、自分で覚悟を決めて行動してるから物語が軌道に乗るんだなと思った。是非シリーズ化してほしい良い作品でした。2016/09/05

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