内容説明
人気ボカロ楽曲制作者、yukkedoluce初の小説作品がついに登場。「泡沫少女」の13章、「イデアの少年」の13章、全26章で紡がれる少年少女の物語。【あらすじ】――永遠の世界でただ一人、死の呪いがかけられた少女・イル。ある日、イルは立ち入ることを禁じられた永遠の街へと足を踏み入れ、時計塔守の少年・マドと出会う。動き出したふたりの運命の歯車は、誰にも止められない。――世界がまだ有限だった頃、そこは炎に染まる真っ赤な世界だった。戦争によって、記憶を失った少年・エデクは、悲しみのない世界を求め、双子の弟・ウェルドとともに奔走する。あらゆる悲しみを乗り越えた先に待つ結末とは? 永遠の世界の物語“泡沫少女”と、有限の世界の物語“イデアの少年”物語はいま、ひとつに。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
クロロ
3
ゆっけさんの楽曲が好きで購入。言葉を使うことを楽しんでることがひしひしと伝わってくる作品だった。折角物語として表されているのだから無理に言語化はしないが、ゆっけさんは私よりずっと沢山のことを考えて生きてるんだろうなと思わされた。作曲者本人が奏でた名シーンがばっちり名シーンとして書かれていて堪らんです。アルバムのジャケットとお揃いと言っても過言ではないくらいの洋書柄に箔押しスタイルに、またファン心を擽られます。2019/07/05
妖湖
2
図書館で借りた本。読むのにちょっと時間がかかった。「永遠」とは薄く引き伸ばされた時間で、その呪いを解くためには生き生きとした感情が必要ということ。有限の民イルがどこから湧いて出たというのが一番気になった私はこの話には多分向いていない。2017/01/11
ぐみ
1
知り合いの中学生に激推しされて読みました。不老不死がデフォルトの世界で、唯一命に限りがある少女・イルが冒険します。「不老不死になると生きるために必要な感情・感覚がなくなる」という設定が斬新でした。★★☆☆☆2020/12/26
ひびき
1
文章が少し自分には合わなかったです…。 キャラクターや話のつくり自体は魅力的でした。2019/04/23
ヨゾラ
0
時間の大切さを感じれる本。 いつも陽気の'イル'と双子の少年'エデク''ウェルド'の永遠の世界と限りある世界を行き交う物語。2021/09/25