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内容説明
不自由な日常から、自由な世界へ。オートバイを愛し、野宿旅を続けている人気作家が、その思想と実践について語る。北海道から九州までのお薦めのポイント、野宿や運転技術の具体的なノウハウなど、役立つ情報も満載。さらに、著者自身のユニークなエピソードも交えつつ、自然の呼吸を皮膚で感じるすばらしさ、速度の持つ超越的な力など、自由な旅に出ることの本質を論じていく。カラー口絵をはじめ、著者秘蔵のツーリング写真なども掲載。――さあ、あなたも旅に出よう! 【目次】まえがき/第一章 オートバイとの出会い/第二章 北海道への旅/第三章 基本は野宿/第四章 本州~九州/第五章 旅の心得
目次
まえがき
第一章 オートバイとの出会い
第二章 北海道への旅
第三章 基本は野宿
第四章 本州~九州
第五章 旅の心得
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kochi
24
小学生の頃にはガソリンタンクにしがみついて近所の悪ガキのバイクに同乗し、長じては牛乳配達用のスーパーカブでウィリーをして、牛乳をぶちまける…こんな花村萬月が愛するオートバイと野宿の愉しみについて語る。北海道での接触事故で、反対車線をバイクと共に滑って行き、用水路に滑り込んだ事故の話は怖すぎる。よく命があったものだ。でも、そんなことがあっても、まだバイクに乗っている。花村萬月はその小説よりも恐ろしい人だ!(読んだ事ないけど…)2013/02/28
imagine
16
花村萬月と中島らもは、開けてはイケない扉のような気がして手を出さずにいた。だが著者がバイクで放浪の旅を重ねていた事を知り、ついに解禁。案の定、夢中になる。紀行文で面白いのものは、きまって著者が、旅をする自分を客観的な視点で捉えている。この作品も例外ではなく、バイクという開放的で危険な乗物で、いかに日常から逸脱し本来の自分を取り戻すかという主題で一貫している。その一方で、道中の金銭収支を記録するストイックさもあり、独自の死生観や、どこでもゴロリと寝てしまえる野宿達者ぶりも見事。とっ散らかった文体もよかった。2021/10/20
churu
14
小説は全く受け付けないけど、エッセイやインタビューを読むと逆にシンパシーしか感じない作家が稀にいる。花村萬月と金原ひとみがそうだ。タイトルに惹かれてこの本を手に取り、著者名を見て、あれ?と思った。もしかしてこの人、根っこは同じ人種なのか?原チャリにホクレンの旗挿して北海道を回ってた夏の日。非力な車両で走り抜くしんどさは体験しないとわからない。「あなたがスゴいのではなく乗ってる車両の排気量が大きいだけ」と言い切る著者…そんな人がいることが嬉しかった。速く走ることになど縛られていない=本物の自由人なのだ。
kubottar
12
題名とは正反対に、まずはオートバイに乗ることにより起きるマイナス面を強調してることに驚きました。自由というのは何をやってもいいのではなく、リスクも背負わなければならない、とのこと。ただし、それらを飲み込んだならオートバイの楽しさをこれでもかと教えてくれる本です。2011/04/28
マーブル
10
オートバイの旅は時刻表に縛られない。「自由な」乗り物だ。そして野宿は、予約の手間や他の客に煩わされることのない「自由な」旅を可能とする。が、オートバイは天候に晒され、転倒のダメージと背中合わせの「不自由な」乗り物でもある。普通の人はそれを「自由」とは言わない。野宿についても同様。予約に煩わされないということは、自分でどこに在るとも知れぬ場所を探し、その夜の宿泊地を自分で設営する手間が発生する。場所もどこでも選べるわけではない。自由と不自由は、同じものの両面と言える。どう捉えるか。どこに価値を置くか。2023/03/22
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