朝日選書<br> 嫌韓問題の解き方 ステレオタイプを排して韓国を考える

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朝日選書
嫌韓問題の解き方 ステレオタイプを排して韓国を考える

  • ISBN:9784022630476

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内容説明

韓国人と日本人は何が違うのか。韓国の哲学・政治・社会にはどのような特質があるのか。韓国人の意識構造から特有の社会システムを解き明かす。嫌韓論調が引き起こしたヘイトスピーチのデータ分析など気鋭の3学者による画期的韓国論。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nnpusnsn1945

50
小倉先生のパートが白眉。思想について語る部分は難しかったが、韓国の内情についての説明は良い。日韓の格差社会や儒教主義は細かい違いがあり、全面一致している訳ではないそうだ。嫌韓派の問題点についても納得できる。反嫌韓派の短所についての指摘は興味深い。彼らには韓国の全面擁護的な論調が目立つらしい。植民地や反差別については概ね的を射ていたが、韓国の事情を過剰に善と見なしすぎて鼻につく反嫌韓本にあったのを思い出した。2021/10/25

おさむ

36
文化思想、政治、ヘイトスピーチなどの観点から韓国の問題を考える。興味深いのは、儒教的道徳志向性の強さ。朴正煕ら軍人エリート、彼らが模範とした明治以降の日本の統治システムへの批判につながっている。市民に底通するのは朱子学的士大夫型メンタリティ。王の間違った判断を正すのは自分たちしかいないという強烈な自意識。市民は政府よりも強い権力。1987年に勝ち取った民主化運動を、血と汗を流して達成した尊い歴史と捉えるが故に日本の植民地統治に対抗した義士や烈士への敬意がある。浅はかな反知性主義に陥ってはいけませんね。2017/12/11

yyrn

3
行き過ぎた嫌韓論を冷静に収めようとする意図の本で、思想・文化、政治、社会学の面から3人の識者が解説を試みるが、それでも互いの違いを異質に感じてしまう部分は残った。歴代の韓国大統領は国内問題がうまくいかなくなると必ず日本批判を繰り返し、危機が去ると臆面もなく友好を口にする。その節操のなさは日本人の感覚からするととても信用できないが、なぜそういう行動をとるのかを教えられた。特に大統領と国会議員・政党の関係は初めて知ることが多く興味深かった。が、日本を軍国主義だと多くの韓国人が信じているなんて、絶句である。2016/09/09

lovekorea

2
ボクみたいなバックボーンがあってなお、きちんと学ばなければ良くわからないのが『韓国』です。まあ、韓国に限らず外国を理解するのは本当に難しいものだと改めて認識させてもらいました。 後半、在日コリアンに関する章があり、懐かしの『在特会』が出てきてました。あのゴミ集団ってまだ全滅してないんでしょうか?あんなのに所属してたなんて、末代までの恥だと思いますけどな。 ともかく、批判をするにも知識が必要で、そのためには膨大な時間をかけねばならない、そしてその上で建設的な解決方法を模索せねばならないことが良くわかりました2023/06/15

ミネチュ

1
興味深い本でした。 特に、私は韓国の政治システムとか在日の参政権、国籍問題についてはあまりよく知らなかったので、大西・樋口両氏執筆部分は知らないことだらけでした。2017/04/24

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