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内容説明
菓子、車、スポーツ……あらゆる商品をヒットさせ、
ブームを生み出してきた著者が贈る、池田式マーケティングのすべて
横浜DeNAベイスターズの社長・池田純氏によるマーケティング本。オビ推薦文に、中田英寿、堀江貴文、見城徹が登場!
恒常的に黒字経営が続く球団は、圧倒的なファン数を抱える読売ジャイアンツと阪神タイガース、そして“身の丈経営”を心がける広島東洋カープだけとも言われています。
そんな中、ここ5年で急成長してきた球団・横浜DeNAベイスターズ。
2011年から4年間で観客動員数は165%に伸び、日本一となった98年以来の球団最高記録を更新。
座席の稼働率は90%を超え、公式ファンクラブの会員数は、約10倍に伸びました。
売上高は参入時の約2倍、年間30億円近くあった赤字も、2016年にはついに解消する見込みとまでなっています。
次々と変革を起こした立役者は、2011年に社長に就任した池田純氏。池田氏は、赤字、借金まみれの状態から、一体化経営、ファン獲得、球場集客165%アップなど、客数を上げるために次々とアイディアを武器に仕掛けていきました。
本書は、池田氏がこれまで仕掛けてきたアイディア、球団のあり方など、ベイスターズ改革の全貌、そして池田式マーケティングの極意である、商品が売れる「空気のつくり方」を1冊にまとめたものです。
球団改革の“空気”はいかにして生まれたのか。実例と、ビジュアルでご覧いただけます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
molysk
59
横浜ベイスターズが、変わり始めたのは、いつ頃だっただろうか。おそらく、ここ10年近くの間に、ファンが広がり始めたように思う。球団の前社長だった筆者が本書で述べるのは、お客さま、世の中、自らの組織にどのような「空気」をつくったか。新たな顧客層の開拓、球場の未来図の提案、別会社だった球場の買収などで、恒常的な赤字を黒字転換した手腕は評価されるべき。「空気」というものは、本一冊で明示化できるようなものではないとわかってはいても、球団の成功体験を見ると、やれるような気になる。これもブランディングの一環なのだろう。2021/07/25
アコ
32
「横浜DeNAベイスターズとしての歩みはマーケティングと共に始まりました」という言葉がよくわかる徹底したマーケティングと組織づくり。横浜ファンとしては親会社が変わったときに正直心配&困惑したことを反省。池田氏がここまで考え抜かれていたとは!いまやチケットが取れない人気球団、満員のハマスタを彼は見据えていたんだろう。“横浜に根づき横浜と共に歩む”というメッセージは、親会社名を外してのYOKOHAMAユニになったことに繋がり、これが池田氏の夢であった、と。センスある広告展開はファンの誰もが認めているはず。→2017/06/29
しょーた
28
赤字球団だった横浜ベイスターズの財務体質を健全化した著者であり球団社長。勝敗や天候によって集客には差が出るのは仕方がないこと。でも、それ以外のコントロールできる要因をいかにして改善していくかが重要。様々なデータに基づき、分析して対策していくことで成果が生まれている。自分の抱えている問題を適切な要素に分け、数値化していくことで、見えなかったものが見える化できる。この本に書かれていることを身近なことでも役立てられるのではないかと感じた。2017/01/25
Hammer.w
27
著者のモットーは、"楽しませるためには、「無駄を許容する」。無駄は未来を創造。無駄や遊びは大きな空気を創造する。ギリギリがセンスを育てる"など、読んでいてファンをワクワクさせるために集中して向き合っていたことが分かります。経営から見た野球の面白さが見える1冊です⭐︎2020/08/03
ふね
15
#5 ★★★★ 横浜DeNAベイスターズの前球団社長である池田純氏が、弱小不人気球団だったベイスターズを変えていった過程を語った一冊。昔からのベイスターズファンだった私にとって、最初DeNAが球団を買収したときは、この会社の球団経営能力に対しては懐疑的だった。でも、今の球団の状況を見ると、本当にこの会社が親会社になって良かったと思うし、この本から裏にあった経営努力を垣間見ることができて、非常に納得した。ファンだからこそかも知れないが、リアルな「経営」や「マーケティング」を非常に面白く学べた。2017/02/13