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内容説明
東京一極集中の「上り経済」から、地方回帰の「下り経済」へ。日本各地に張り巡らされた鉄道網、97もある空港。その交通インフラを利用し、誰もが東京を目指した時代があった。しかし今、東京という単発エンジンだけでは日本経済は動かなくなり、お金と人の流れが変わろうとしている。日本全体の成長スピードの鈍化は、地方が稼ぐチャンスが到来したことを意味し、新たな国家の発展軸を創造することにもなり得ると著者は説く。あなたの地元が稼ぐまちに変わる「人が集まる物語・仕掛け」を満載。【本書の内容】首都圏高齢化のインパクト/取り残される郊外住宅/高層ビル内店舗の寿命は2年/上京者に夢はあるか/下吉田駅の奇跡/インバウンド、ここに注意/音楽業界に学ぶ地方運営論/空き家が社会インフラに/青森と富山のコンパクトシティ構想/駅前シャッター街の真実/お金は空と海から/『あまちゃん』の主人公はなぜ、東京へ? etc.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
44
日本の高齢化社会進展は、地方がフロントランナー。都会部は20年遅れで急速に高齢化。首都圏の団塊世代の存在が大きいようだ(27頁)。これまで限界集落で買い物難民、交通弱者、空き家問題の経験が、限界団地でどう生かされるか、という気がする。退職者がやることがない(38頁)。そんなことはないだろう。読書三昧という生活があるじゃないか? 東京の近未来:非正規不安定、生活コスト↑、保育所も高齢者施設も不足。病院は高齢者で満杯(51頁)。東京五輪の陰で大問題。今の時代、5分でその場を消費して終わりという(59頁)。2016/10/26
としP
23
「地方活性化にはマーケティングの考え方を取り入れないとダメ」。世界遺産にゴリ押しで登録させても、人が集まってくるのは1〜2年ってとこ。どうすれば「継続的」に人が集まるか考えないと!2017/06/26
ブック
4
だいぶ以前にタイトルから期待して読んだが、残念ながら何も気づきや学びのない内容だった。 地域には観光しかやれることがないのか。そんな気持ちになった。この本のような価値観から脱却することこそが、本当の目指すべき道なのだろう。2023/02/25
こうじ
2
東京の一極集中の手助けをしているような地方、個性を活かさずミニ東京のような真似をしている地方ではなく、地方で日本人だけではなく外国人にもお金を落としてもらえるようにしようというような本。基本的にはマーケティングの話だ基本的に面白かったけど、内容がやや散漫としている印象。ナントカ大学前みたいな電車の駅のように、大学前空港ができる(新しく作るという意味ではなくて)かもというのは、留学生を増やしたい地方の大学の狙いとして面白いと思った。2017/07/01
ja^2
2
リタイアしたら、田舎に帰って親の遺してくれた土地に家を建てようと思っている。いや、思っていた。▼過去形に言い直したのは、最近になって、少々迷っているからだ。これからの日本で地方に住むのが良いことなのか、わからなくなっているのだ。▼その答えを探ろうと、本書を読んでみたのだが…。定住の方策も書かれていたが、やはり地方は観光に活路を求めよと言っているようだ。▼だが、いずれにせよ、ゼロサムゲームであることに変わりはない。全ての地方がハッピーになることは有りえないのだ。当たり前だが。2017/03/02