内容説明
「食べられない」から「食べる」に移行するときには、ダイナミックな感動がある(あとがきより)。自他共に認める肉好きのカクタさんに、食革命が起こった。なんと苦手だった野菜、きのこ、青魚、珍味類が食べられる! 次々出会う未知の食材は、買って作って味わう毎日を楽しい発見で彩ります。三度の食事に思いをこめて。読むほどに、次のごはんが待ち遠しくなる絶品エッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
307
角田さんと言えばお料理シーンが外せない、っていうファンは少なくないと思う。作品中の数々のお料理はもちろん魅力的ですが、彼女の今は亡きお母さまへのラブレターのように思えて、とても切なかった。手元に置いておきたい一冊がまた増えました。2016/08/07
ゴンゾウ@新潮部
116
料理上手なイメージがあった角田さんが意外にも偏食だったとは。歳を重ね嗜好が変わってから新しい食材に挑戦し克服する姿が愛らしい。料理のレパートリーが増える度に暮らしが豊かになってくる。角田さんの四季折々の食材との出会いがあたかも恋愛のようでとてもよかった。2016/09/25
greenish 🌿
105
自他共に認める肉好き、超がつく偏食。ある時食革命が起こり、苦手だった食材の美味しさに目覚める。そんな著者が綴る絶品食エッセイ ---角田ワールド全開!角田節炸裂!トマト・秋刀魚・ブロッコリー…存在価値をも認めていなかった食材の数々が、いかにして《愛しい》対象になったのか。ケラケラ笑いながら読了しました。26歳から料理に目覚め、30歳から食革命が起こった角田さんが紹介する旬の食材と料理レシピは、お腹がグゥと鳴ること必至です。私の味覚革命は《椎茸》。原木椎茸にバターと醤油、大人って幸せと感じたものです(笑)2014/11/17
ぶち
94
食にまつわるエッセイの書き手で私が崇めているのは、平松洋子さんと千早茜さん。そこに、角田光代さんが加わりました。食材や味の表現はまさに三者三様ですが、食べる喜びと料理の楽しさに満ちていて私の食欲や料理欲をすごーく刺激してるのは皆さん同じです。この本を読んでいると、旬のものが食べたくなります。山菜、アスパラ、鰹、茄子、里芋、牡蠣、白子...その食材の時期を外れていると、「なによー、ふがや~」と地団太踏んで口惜しくなってしまいます。そして、これからの残りの人生、一食たりとも疎かにしないと誓うのです。2022/11/15
ちゃちゃ
89
角田さんの食への愛があふれる絶品エッセイ。旬の食材を取り上げ、食へのこだわりを熱い語り口で綴る。なんと彼女は30歳で“食革命”が起きるまで、極度の偏食だったようだ。肉への偏愛とも言える執着。野菜、キノコ類、魚、珍味類が苦手で、いっさい手をつけなかったそうだ。“食革命”が起き苦手食材を克服。その方法とは、とにかく工夫して料理し食べ続けること。好きになる希望を捨てず向き合うこと。それは、外界のものを自分の中に摂りいれるという点において、人間関係にも重ならないだろうか。時折こらえきれずに爆笑しながら楽しく読了。2025/02/28
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