新潮文庫<br> 遊女のあと

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新潮文庫
遊女のあと

  • 著者名:諸田玲子【著】
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 新潮社(2016/09発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101194318

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内容説明

八代将軍・吉宗の時代、質素倹約を強いる幕府に対抗して、尾張名古屋は遊興を奨励し、空前の繁栄を見せていた。異人との出会いから、夫をすて福岡を出たこなぎと、女敵討ちのために江戸を離れた鉄太郎。長い旅路の末に名古屋の地でめぐり逢った二人は、それぞれの秘密を胸に秘めたまま接近する。巨大な政争の具となっていることも知らずに──。著者渾身の傑作歴史時代小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

52
吉宗の時代、夢の都と言われた尾張藩名古屋で出会った鉄太郎とこなぎ。強く惹かれあいながらも別の生き方を選ぶのが切なかったです。許されぬ恋ではないものの、色々な事情を呑み下した上でのことでしょうね。2021/03/12

豆乳くま

31
冷夏からの壮絶な飢饉で親兄弟を亡くした筑前の漁師の妻こなぎは助けた異人を尾張に連れて行く為、江戸の直参の鉄太郎は尾張藩士と不貞した妻を討つ為、西と東から尾張を目指す。自分の気持ちとは別に大きな陰謀の渦に巻き込まれているとも知らずに出会った二人は。どんどん話が大きくなり着地点が見えなかったがこれは…事件の割には穏やかな終わり、特に過去を乗り越えた鉄太郎は立派だった。こなぎはこれでよかったのか、もっと幸せになれる方法もあったのではないか。2017/02/03

KIYO

4
尾張七代藩主、宗春の時代の名古屋を舞台にした時代小説です。九州から逃げてきたこなぎ、江戸から妻の行方を追ってきた鉄太郎の尾張名古屋をとりまく恋愛。とても読みやすく、面白かったです。2012/10/17

Book・CaFe

4
享保17年(1732年)〜8代将軍徳川吉宗、尾張徳川家7代宗春藩主。舞台は【夢の都】と呼ばれる尾張名古屋。馴染み深い名古屋の地名が随所に出ていて、ストーリーを追う楽しさが倍増した。2012/04/13

hrmt

3
吉宗の質素倹約の時代に夢の都といわれる尾張名古屋で出逢った鉄太郎とこなぎ。あれだけ魅かれあいながら、最後には別々の生き方へと至ってしまう。しかも、一緒になる事が許されなかったわけではないのに…いろんな事をのみくだし、名古屋にとどまる事を選んだこなぎの生き方はしなやかで勁い。そう思うのだが、夢が覚め俗世の事情に縛られる事が予想されようとも共に人生を歩んでほしかったと思うのは私だけだろうか。2013/05/10

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