内容説明
猫カフェ殺人事件、少年という名前のメカ、ベティ・デイヴィス……わずか数行の超短編や寓話を含む色とりどりの50の作品がいま、私たちの「世界」を貫く!著者2年ぶりの最新小説集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
❁かな❁
166
めちゃくちゃぶっ飛んでいて面白い‼︎松田青子さんの思考がスゴイ‼︎著者2年ぶりの小説集♪私は松田さんの作品読むのは4作目ですが今回も発想が面白くてリズミカルな文章でとても読みやすかったです★中には1行だけのお話もあります!50のお話でシュールでユーモアもあり風刺も効いていて面白い!「星月夜」「ボンド」「少年という名前のメカ」「スリル」「この国で一番清らかな女」「この場を借りて」「女が死ぬ」「男性ならではの感性」「TOSHIBAメロウ20形18ワット」お気に入り♡ナショナルアンセム可愛い♡松田青子さん最高♡2017/02/07
kana
82
セクシュアリティというか、一部の人を苦しめる世の中のステレオタイプを蹴散らしていくような言葉たちがぎゅぎゅっと詰まった青子節全開の作品集。事務職や受付業務などを経て30歳を迎えて転職する女性の怒りと戸惑いに満ちた履歴書文とか見向きもされないワイルドフラワーとワイルドフラワーのような人々が並行して語られる散文詩とか「女流作家」「女性ならではの」等の定型句の「女」を「男」に置き換えて綴られる皮肉たっぷりの短編とかとか。切迫した感じはなくひたすら愉快で明るくて、もっとどんどんかいてほしいと応援したくなります。2018/12/18
おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…
73
75/100点 初読みの作家さん。190ページの中に50の物語。長くて14~15ページ、短いので1行でタイトルの方が長い作品や、中にはタイトルだけの作品も。面白い発想や独特な着眼点を持った作品も多く見受けられましたが、私の今の感性には少し合いませんでした。私がもう少し若ければ、作者の描く個性的な世界観を楽しめたのかも。2016/11/15
風眠
62
ほんの少し視点を変えてみる。例えば、誰も疑問に思わなかったところを掘り下げて、とことんまで妄想して突っ込んでいくからこそ、見えるワールド。松田青子の作品は、実験的で、前衛的で、文学っていうよりはアートという感覚に近い。シュールで可笑しくて笑ってしまうけど、いやいや、これ笑ってる場合じゃないよね?と、ハッと気づかされる瞬間もあり、やっぱり文学なのかとも思う。皮肉の効いた鋭い視点、たった1行の奥深さ、そこ突きますか?という意地悪さ。そんな松田風味をたっぷり味わえる50の掌編。『ボンド』のガールズトークが最高!2017/02/16
くさてる
61
同時代の作家を追いかけていくうちに「このひとはわたしの作家」とでもいうような奇妙な連帯感と安心でファンになることがある。この一冊で、松田青子は「わたしの作家」になりました。海外文学の持つ軽みと自由さを難解な表現抜きですっと胸に届く形で表してくれる。どれもこれも好きな短篇集で、この一作と選ぶことに意味があるとは思えないのだけど「ボンド」「少年という名のメカ」「この場を借りて」がすごく好きで「あなたの好きな少女が嫌い」で泣いた。そう、わたしもあなたの好きな少女が嫌い。2017/02/16
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