内容説明
鋭いビジネス感覚をもった青年ガイはたちまち社内で頭角を現し、彼を気に入った祖父が、孫娘セリーンとガイを婚約させた。セリーンは、兄のようなガイのことを心から好きだった。だからこそ、愛されていない自分はふさわしくないと思ったのだ。婚約解消を申しでたときのガイの静かな沈黙は忘れられない。やがて、家をでて生活する彼女のもとに祖父の訃報が届く。故郷に帰ったセリーンを迎えたのは、未だ独身を貫くガイだった。二人の仲を裂こうとする悪意あるものの存在も知らぬげに、セリーンの胸元には、今も婚約指輪がチェーンの先で揺れていた。
*本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
20
孤児として祖父母に引き取られ、愛情を受けながらもどこか自分に自信を持てない美少女。まだ十代なのにあこがれているとはいえ祖父のお気に入りといきなり婚約させられ、とまどい、断る…じいさんは激怒して彼女を勘当!男子は今まで優しかったのにいきなりガン無視、被害者意識って…まじすか、男子!?…でも思うんですよね~。意外と男子って傷つきやすいなって。じいさん、頑固なまま死んで損したねえ。おばあさまが素敵でした。2016/09/05
Bookworm
12
カップル再生もの。 全体的に印象薄な話。お金と権力絡みの話なので、どの人も腹に一物ありな物言いでイライラした。ヒーローは影が薄く、カリスマ性にかけていてハーレクインヒーローらしからずだったし、ヒロインも甘やかされて育った疑う事を知らないお嬢様で、三年間独立生活をしたのにあまり成長してなくて、おバカで薄っぺらい人。美しい以外にはなんの魅力もあるように思えなかった。ヒロインいとこのアシュリーの悪行の方がよっぽど印象に残った。 2022/02/08
ぽこ
10
ヒロインに婚約破棄されてしまったヒーロー。数年ぶりに再会したけれど、過去の恨みからヒロインに冷たくあたる。口では冷たいことを言うけれど、ヒロインの願いには素早く答えて、なかなかマメなヒーローだった。もう少し積極的にアタックすればいいのに、どちらもうだうだしていてもどかしい。2016/09/08