内容説明
父が戻ってくるまで、伯爵の屋敷で愛人として暮らすなんて！
上流階級の生まれのルーシーは極貧生活を強いられている。母が亡くなる前から賭博に手を出した父があちこちで借金を作り、そのたびに夜逃げを繰り返してきたから。父が突然姿を消した今、路上でバイオリンを弾いて恵んでもらうお金だけが唯一の収入だ。ある日、ルーシーの住まいに背の高いハンサムな紳士が現れた。わたしをこんな生活から連れ出してくれる、夢の人……？だがルーシーの期待も空しく、その紳士――キャンボーン伯爵は険しい顔で彼女の父親を出せと言った。莫大な借金があるというのだ。父の居所にまったく心当たりがないとルーシーが震えながら告げると、伯爵は灰色の目を細めて、残酷な提案をした。■上流階級の娘でありながら貧しい暮らしを強いられるルーシーと、広大な屋敷で何不自由なく育った伯爵のジェームズ。本来なら出会うはずもなかった二人の間に芽生えた恋の行方は？ 不遇にめげずひたむきなヒロインに涙する、エリザベス・ロールズの感動作。
感想・レビュー
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たまきら
27
従弟がひどい暴力を受けたことに立腹した伯爵さまが悪漢の家へ押しかけると、そこには可憐な美少女がいて…といった出だしのシンデレラストーリーです。テンプレートそのまま、といった型にはまった可もなく不可もないHQですが、だからこそ出版社と読者がこのジャンルに求めていることが良くわかって興味深かったです。…お母さんの形見はどこに行ったんだろう…。2022/03/04
キッチンタイマー
5
可もなく不可もなく、機械的に書いたような感じ。文章のせいかな。ヒロインがロンドンのフリート街に住んでる。明日ここに住んでいられるか分からないほどの貧しさ。犯罪者がドアの外にうようよしている底辺の街。父親のいかさま賭博師を追ってヒロインと出会う真面目な貴族ヒーロー。方や金持ち方や食うや食わずの貧しさの前に愛人になることに葛藤する。分かりやすい悪党との格闘。ウーーーン。初めて読むなら楽しめるかもね。2016/09/24
