内容説明
うぶめに気に入られ、正式に妖怪の子預かり屋となった弥助。妖怪除けの札に悩まされるあかなめの親子や、母を捜す健気な子猫の妖怪りん、千弥を婿にと望む華蛇族のわがままな姫君初音など……。養い親である千弥の助けも借り、弥助は次々とやってくる妖怪達の問題を解決していく。そんなとき、妖怪の子供達が行方不明になるという事件が発生。仲良しの梅の子妖怪梅吉に頼まれ、行方不明の友達を捜しに浅草に行った弥助は、そこで一人の娘に出会った……。妖怪達と少年の交流を描いた、ちょっと怖くて心温まる、お江戸妖怪ファンタジー第2弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はにこ
92
りんと紅月が共に支えあいながら暮らしていくのがとても良かった。こんな猫妖怪なら、私も一緒に暮らしたい。妖怪の子が拐われる事件が起こる。津弓もピンチに。弥助の初恋はとっても切ないものになってしまった。傷心の弥助を見守る久蔵が優しい。久蔵、結構好きかも。2020/08/24
ひさか
81
2016年8月創元推理文庫刊。シリーズ2作め。怪しく、不気味なものの影が、話しを通して感じられ、解決を楽しみに読み進めました。不気味なものが、ちょっとちゃちいかなと思いました。もう1歩の工夫が欲しいです。2016/11/15
papako
71
シリーズ2。今回はかなり悪意が立ち込めるお話。そんな中、弥助の初恋が初々しい。なのに!とても悲しい結末でした。おもちゃをもらえなかった津弓、子供らしい心の動きが悲劇に。無事でよかった。これから初音や王蜜の君が絡んできそうですね。そしてシリーズ9巻出てた!探さなきゃ。2020/07/28
ぽろん
41
今回の生き人形師は、本当に許せない。弥助の初恋は、あまりにも苦い思い出となった。でも、いずれは、大人になる弥助、その時、千弥どうするんだろう。2018/02/17
一華
40
二作目…妖怪の子預かり屋として、がんばる弥助のまわりで、子妖怪たちが行方不明となる不穏なできごとが起こる。そんななか、おあきと知りあい、ほのかな恋心を抱くも哀しい結果に……人形師でありながら、人形作りに取り憑かれ、生き人形を作ろうとした虚丸が、自ら傀儡となり果てた様は、怖ろしくもあり、憐れ…次巻はいよいよ、千弥と月夜公の過去が…2019/02/20
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