内容説明
かつての恋人の故郷でその不在を想うキャリア・ウーマン。寒い土地への転居を境に狂い出す「じゃぱゆきさん」。整形して若い男と結婚し、離別した娘を従妹として引き取ろうとする母。夫の子を産むと決めた女のもとを訪ねる妻。次々と夫が死ぬ魔性の女。彼女たちはさまざまに熟れていく。女性の心理描写が際立つ短編を精選し、単行本未収録作品を追加したベスト・オブ・ベスト第二弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
itoko♪
81
乃南さんのベストオブベスト第二弾。読んだことのある作品もあり、読んでいる途中で思い出したり。女の情念、特に表面には出ずに、心の奥底に秘めている感情、その描きかたにはゾッと鳥肌が立つ。『ママは何でも知っている』『花盗人』が印象的。『はびこる思い出』女は あくまでもしたたかに、可愛く…そう、世の中には知らない方が幸せなことは…沢山あるものなんです。2016/04/14
優希
73
読んでいてゾクゾクしました。ミステリーやホラーちっくな短編が詰まっています。女性の心理描写が際立つ短編ばかり集まっていますが、あまり共感はできませんでした。鳥肌が立つような恐怖心を味わいます。2019/05/20
くろにゃんこ
56
14作品からなる傑作選。ドキドキしたり、なるほど~と納得したり、ゾクッとしたり(^_^;)さすがは乃南さんの読み応えありありの一冊でした。2016/08/27
モルク
44
女性が主人公の短編集。情念ものだったり、再生ものだったりいろいろ楽しめた。『愛情弁当』が怖い。東京まで届けられた弁当にはこんな秘密が…とゾッとした。『じゃぱゆきさん』は新潟転勤で雪で閉ざされた生活をするうちに精神に異常をきたす妻の話。私は新潟でも雪のほとんど積もらない所に住んでいるが、冬のどんよりした空は同じ。生活している人間にとってあまり気分のよい話ではない。県境のトンネルを抜け青空を見たとたん元気になる妻。なんだかなあ…2017/04/10
barabara
40
ママは何でも知っている…えぐすぎて覚えていた。ぎっちりと乃南アサの魅力が詰まった短編集。切れ味かなり鋭いです。表題作の、ラストシーン、家庭に戻る振り切りが大層切なくて映画のワンシーンのようで素敵だった。2016/03/15
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