内容説明
実相寺昭雄監督が描く、幻のウルトラマン・オリジナルストーリー。
放映当時実現しなかった原案を元に、実相寺昭雄監督自らが小説化した、幻のウルトラマンストーリー!
同時に現れた2体の怪獣、ジグリスとムンデラー。両面対応を迫られ苦悩する科特隊!さらに研究の結果、2体の怪獣の驚くべき秘密が判明する。
ムラマツキャップが沈着冷静に指揮をとり、アラシ隊員が空を大地を駆け巡り、イデ隊員が新兵器を考案し、フジアキコ隊員は変わらずチャーミングで、ハヤタ隊員が仲間を救うため死地におどりこむ!
特撮本編さながらの大迫力で描く、完全オリジナルのウルトラノベル、ついに電子書籍化!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bugsy Malone
75
ウルトラマン中の実相寺監督作品は、異彩を放つ演出とS光線を使わずに物語が終息するという特徴的なものでした。それらは監督のこだわりと反骨精神故に生み出された名作揃い。しかし監督が制作当時考えていものを後年書き起こしたこの小説は、怪現象の発生から怪獣退治まで、ユーモアとちょっとしたサービスを織り込んだまるで王道の様な物語。それは当時『ウルトラマン』に対しわだかまりを捨てきれなかった監督が、時を経て『ウルトラマン』を見つめ直し、懐かしさと愛を込め、尚且つ大いに楽しみながら書き上げた愛すべき壮大な娯楽大作でした。2019/02/17
KANEO
2
実相寺監督による完全オリジナルストーリー小説です。TV本編では変化球的な作品を手掛けることが多いかった監督ですが、これは怪獣映画の王道的なストーリーで怪獣も2匹も出てきて派手で娯楽性に富んでいて楽しませてくれます。『ウルトラマン』をよく把握しているんだなあと感じさせられる箇所が随所に見られます。実相寺監督ホントに『ウルトラマン』を愛していてくれたんですね。 実相寺監督によるオリジナルストーリーのウルトラマン小説が本作とセブンの2作だけなのが非常に残念。もっと読みたかったなあ・・・。2012/02/25
ナンさん
1
幻の脚本を再構築し小説化している作品ではあるのだけれど、このままTVシリーズや劇場版の一本にしても良い様な作品。然も出るわ出るわ新兵器の数々。ウルトラマン本編で「故郷は地球」(決してシルバー仮面の主題歌では無い)の脚本を書いたり他の話でも脚本を書きいた著者だからこそ書けた話なのかなと言う印象。 2020/11/13
hiro
1
Kindle版。編集局のドタバタや、科学特捜隊隊員のやり取りが昭和のコントかよ!と思う仕上がりだが、まさに昭和の作品だった。2019/08/08