内容説明
めくるめくクライマックスまで一気読み確実。
大英博物館東洋美術部の責任者(ゲートキーパー)である矢島剛は、オックスフォード大学の同級生ジミーから「龍」の像の鑑定を依頼される。像は清朝時代につくられた壮大な庭園「円明園」から失われた十二支像でのひとつではないかと見られていた。矢島は像のある貴族の邸宅に赴き、データを収集して帰るが、直後に像は屋敷から忽然と消え去る。
残されたデータを携え、矢島はかつての教え子で美術品を見抜く特別な才能を持つ段燕霞をパリに訪ねる。かねてから段に好意を寄せていた矢島だったが、二人の身に姿無き脅迫者の影が忍び寄る。一方、中国では政権内部の権力闘争に端を発する巨大な陰謀が進行していた。龍の像の真贋を確かめるべく香港に渡った矢島と段だったが……。
<クライマックスを迎えたあとも、気を抜いてはいけない。最後の最後にもうひとつ、意外な仕掛けが用意されている>
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
satooko
1
これも品切れで図書館から。なんと今度は推理小説で、オチもなかなかすごい。いかにも新聞記者らしいベース。2022/03/09
YH
1
まあまあ。香港は何度か行っているので、地理的に何となく想像がついた。諜報戦は好きなネタだけど、中国の政権がメインなので、カタルシス的な物が読後に降りてこず、物語の長さの割にちょっと物足りない。2017/03/02
nj3448
0
★★★☆☆ 英国と中国の接点である香港を主要舞台としたスパイ小説。途中からどんどんスケールが大きくなっていき、ページをめくるスピードも早くなる(^^) それにしても、あのキーセンテンスが出て来なかったら一体どうなってたのか? もう、ドキドキものwww2022/03/22
Ikeda Kazumasa
0
美術品を使ったマネーロンダリングから中国での武力衝突まで。2020/02/29