内容説明
情報フィクサー“兜町の石原”とは何者か。
借金の取り立てで住吉会に囲まれ、検察の予定調和捜査に噛みつき、リクルート江副浩正に意見し、内調と警視庁になぜか頼られ、中川秀直愛人醜聞では右翼と共闘し、『噂の眞相』に助け船を出し、銀座のクラブに巨費を落とす。
――こんな男が実在した!
情報誌『現代産業情報』発行人・石原俊介は、メディアには絶対に出てこなかった「陰の情報フィクサー」。腕と度胸で成り上がっていった男の封印された半生を、気鋭のジャーナリストが初めて明らかにする!
日本の裏面史をあぶり出す傑作ノンフィクション、ついに電子化!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Katsuto Yoshinaga
14
特捜検察の奮闘が描かれた「バブル経済事件の深層」に続けて、アンチ特捜検察と言っていい本書を読む。”噂の真相”を定期購読していたので、この手のノンフィクションは実に面白い。本書で描かれる岩井俊介氏は、「活字中毒になるぐらい読むのが好きじゃないといけない。不断の努力で情報を摂取し続けろ」「何を言ったかではなく、誰が言ったかが大切。発言者の立場や信頼性で判断しろ」と教えていたそうだ。荒事に携わらず、情報とその分析のみでのしあがった岩井氏のコツは、この2点にあった。岡留氏も助けてくれて、イイ人だったんだなぁ。2024/07/31
Mark X Japan
5
ネットにより情報が無料で簡単に集められるようになりましたが、そうして簡単に得た情報は、石がほとんどの玉石混交です。このような時代だからこそ、情報のプロフェッショナルによる、情報の精査・分析・予想の価値が尊いと思います。今後は、情報のプロがいなくなり、反社が完全に闇の中の存在になってしまうのでしょうか。☆:4.02016/08/20
yonaga
3
購入本。日本のアンタッチャブルな世界で活躍した男の評伝。伝える側守る側に真摯にそして濃密に向かう姿勢は理解できる気がした。無数の情報を管理して仕分け。事件が起きるとそこから関連情報を取り出して背景を探り意味付けしその後を読み解く。その恩恵に預かった業界の人間は数知れないだろう。ずっと彼は人を寄せ付けないワイルドなイメージを持っていたのだがあとがきの隣にあった写真は上品な紳士にしか見えず驚かされた。2018/01/13
Teruhiro Komatsu
3
蓋し名言ですな〜( ´Д`)y━・~~【俺は、右翼でもなく左翼でもなく、私利私欲だ】2016/10/18
Hiroki Nishizumi
2
このような人物がいたのか。話としては面白いところもあるが、尊敬できるわけない。2021/02/04
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