百年後、ぼくらはここにいないけど

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百年後、ぼくらはここにいないけど

  • 著者名:長江優子【著】
  • 価格 ¥1,265(本体¥1,150)
  • 講談社(2016/09発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062195812

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内容説明

チレキ。正式には地理歴史部。「一番楽で、上下関係厳しくなくて、ついでに存在感もなくて、帰宅部よりオススメ」だったはずなのに、主人公の健吾が中三になった春、状況が一変。熱血の新顧問のもと、ジオラマ作成に乗りだすことになる。テーマは、〈百年前の渋谷〉。自分たちの住んでいる町は、どのようにして今の姿になったのか。町の過去を振りかえる作業を通して、健吾は自分の過去の傷と向きあい、成長していく。青春小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chimako

91
【中学生が主人公フェア本】題名にひかれて読んでみた。学習発表会に向けて地味でのんびりした地歴部の面々が100年前の渋谷をジオラマで表現することに挑戦する物語。仲良しだった部長はカナダへ転校。裏切れた思いの主人公石田健吾が仲間に引っ張られジオラマ作りにのめり込んでいく。なかなか良くできたヤングアダルト作品だが、主人公の心の動きがガチャガチャとまとまりがなく少し残念。登場人物の名前も分かりづらい。ピタッとピースのはまる爽快感が欲しかった。2017/10/24

takaC

89
希ちゃんが良くわからなかった点を除いて中学生気分で楽しめた。でも、こんな回りくどいタイトルにせずとも単純に「ジオラマ」とか「チレキ部」で良かったんじゃないか。昔の東横線車両「青ガエル」の説明で健吾が語ってた「青」信号や「青」りんごのウンチクは、こないだNHKでチコちゃんも取り上げてたな。2018/07/02

tokotoko

39
地味な学生さん達がまったり部活動するお話かな?と思ったら、どーんどん味わいが増して、「ええーっ!?どこまで・・・広がってくのー!!」って、その壮大ぶりに、もうね、ニコニコ&ワクワクしっぱなしでゴールした一冊です。「百年前も百年後も、ぼくらはいないけど。」って俯瞰しながらも、どこかで力、抜きながらも、今を生きてる実感に満ち満ちているチレキ部員達。いーっぱい元気もらってください。2016/09/17

じょんじょん

33
導入はなかなかすんなりはいってこなかった。いろいろなこと、親しい友人にも屈折してしまう主人公(10代のときの自分もそうだったかも)が いやいややらされるジオラマに急速にのめりこんでいく過程に若干ジャンプ感を感じました。が、そこを超えたあとの、しだいにみんなが結びついていく様子は 素直に気持ちよかった。パーツを作り出すアイデアの天才後輩と街のひととのつながりは素敵。百年後、ほくらはいない けどいたことがなにかで受け継がれるのは素敵。人になにかを伝える情熱はアートや文学の根源だと思う。2016/09/23

信兵衛

32
中学生たちと一緒にジオラマ作りに没入できる処に、本作品の楽しさあり。2016/09/18

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