内容説明
殺人罪で米国の刑務所に服役する由良は、任務と引き替えに出獄、CIAのエージェントとなる。スリーパー(秘密工作員)として活動する由良のもとに、沖縄でのミサイルテロの情報が……。著者渾身の国際謀略長編!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
三代目 びあだいまおう
160
楡作品はかなり好き。本作も、場面展開が早すぎて時折そのペースに乗せられるかのようにページを捲らされ、幾度か読み飛ばしをしてしまった程の没入感を味わった。日本にどこかから地対空ミサイルが持ち込まれたことが発覚!目的は不明だが、多くの日本国民に犠牲者が出るのみならず、国際情勢や国防にも大きな影響は避けられない!ミサイルテロ阻止のため白羽の矢が立ったのはMBAを取得し語学堪能、空手も使える無期懲役囚の由良。矢継ぎ早の展開の中、日米中朝のパワーバランスを脅かす様々な諜報が暗躍していく。リアリティが恐ろしい‼️🙇2024/06/10
優希
52
CIAに任命され、北朝鮮と接触する由良。その矢先で進んでいたミサイルテロ計画。中国やアメリカも絡み、アジアの覇権を握ろうとする行き先にハラハラさせられました。2020/12/11
James Hayashi
30
北朝鮮を中心とした米中のパワーバランスと日本。北朝鮮など取るに足りない国であるが、潰さないのはそれなりの理由がある。それぞれの国の政治が絡み一筋縄にはいかない国際政治。そういった背景を書き出しながら、たった一発の携帯地対空ミサイル(スティンガー)が国内に持ち込まれ普天間基地が狙われる。銃兵器にも詳しいが、死臭の対処までストーリーに入れ込むオタク的な国際諜報小説。シリーズ化される事を望む。2016/12/26
うめ
28
国際情勢に明るくないため、フィクションとは言え、日本や米軍基地の戦略的配置だとか、大国の思惑だとかが、なるほどと腑に落ちた。なんであんなに核実験しつつ、米軍が動かないのかなどなど。日本中心で北が上のメルカトル図法だけでなく、様々な視点からの地図を見るのが大事だな。面積も距離も、そこから展開できる戦略も変わる。物語はスタイリッシュだしテンポも良いし、シリーズだったみたいだし、他のも読みたい。2019/06/17
shiozy
27
相変わらずスケールのでかい楡周平である。CIAにスカウトされた日本人が主人公である。その活躍もさることながら、中国・北朝鮮・アメリカ・日本を取り巻く政治的軍事的緊張感を描くリアルさがさすがである。もう一度デビュー作『Cの福音』から読み直してみようかと思ったりもするのである。2016/09/24




