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内容説明
<p>ビジネスにとっても、国際機関やNGOにとっても、
「アフリカは、助けられるのを待っている」というイメージは、もう時代遅れだ。</p><p>アフリカ各国に足を運んだ全米注目のジャーナリストが、
起業家から村人、政治家まで、豊富なインタビューと最新の知見をもとに、
固定観念を覆すリアルなアフリカを描く。</p><p>アフリカに関わる人はもちろん、グローバル経済を見通したい人は必読。
いまや世界で成功するには避けて通れない「最後のフロンティア」で、
これまで見逃され続けてきた希望は、この大陸にも、世界にも、明るい未来をもたらすだろう。</p>
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kanaoka 57
9
アフリカにおいて”国”は植民地支配の境界を継続しており、それは、利権・権力奪取の道具となっている。そして、欧米の開発支援の形式主義と偏見が、それらの利権と腐敗を維持させる結果となっている。理念や正義ではなく、まずは、生活を支える、地域に基づく非公式な社会組織・経済を尊重し、支援し、育む事から始めていかなければならない。正当性や忠誠心は、そこから生れてくる。そして援助は、人々の生活の継続して安定させていくためものであり、押し付けや援助漬けではなく、地域内の資本循環プロセス確立による雇用の創出が鍵となる。2017/08/11
なかむ
4
アフリカの恵まれない子どもたちに寄付を!こういった言葉はよく聞こえる。しかしほんとうにそうなのか?疑問を抱いていたが、この本はそういったアフリカへの偏見や思い込みを脱してくれるのに有用だ。いわゆる先進国はアフリカから学ぶ事も多いだろう。特にカンジュの精神だ。レヴィストロース的には、プリコラージュ、野生の思考と言うのかもしれない。しくじり国家の副産物として生まれた、生き抜き成長するためのイノベーション思考だ。カンジュを含めた非公式の経済が日々の生活を支えているのだ。2019/01/16
shiki30
1
アメリカやヨーロッパ、中国なんかはともかく、普段ニュースで取りざたされない地域のイメージは中学高校の時の社会の授業のイメージに固定されてしまうように思う。アフリカは特にそうだと思う。「植民地時代の後遺症と民族紛争に苦しみ、停滞した地域」観が自分の中にどこかあったが、この本を読んでみると時代は変わりつつあるということがよくわかった。取り上げられている国々の記述を読むにつけ、各国のことをもっとよく知りたいと感じたのだけれど、如何せんアフリカの国々の今を伝える著書は極めて少ない。。2018/10/25
犬吉
1
これも備忘録。しばらく前に読了。最近読んだ本では、断トツに面白かった。可能性を切り開く力に感動。ステレオタイプな知識に恥じ入った。アフリカに行きたくてしょうがないです。
Fuyuki Kawasaki
1
アフリカには、既存の法律や社会保障、電力や道路といったインフラが欠如しているがゆえに、先進国では考えもつかないようなイノベーションが生まれているという事を切り口にしている本。例えば、銀行が無いなら携帯電話を使って送金してしまえ、電気が供給できないなら各家庭で発電するために太陽光発電を使うといった取り組み、商売、サービスを紹介。課題だらけだが、可能性もチャンスも眠っているアフリカで、人々は常に創意工夫しているという事を教えた良い本。2017/01/15