文春新書<br> ドナルド・トランプ 劇画化するアメリカと世界の悪夢

個数:1
紙書籍版価格
¥858
  • 電子書籍
  • Reader

文春新書
ドナルド・トランプ 劇画化するアメリカと世界の悪夢

  • 著者名:佐藤伸行
  • 価格 ¥815(本体¥741)
  • 文藝春秋(2016/08発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784166610891

ファイル: /

内容説明

空虚なポピュリストか? それともアメリカの歴史に残る大統領 レーガンの再来か?
現実味を帯びてきた「トランプ米大統領」の誕生。
異端視される彼の孤立主義・反知性主義も、実は米国の“国是”であることを明らかにする。
【おもな目次】
<序章 トランプとレーガン>
道化師から本命候補へ/リアリティショー/生来の演技力 など
<第1章 トランプ家創業者はドイツ貧農>
ルーツ隠し/ゴールドラッシュ/故郷に錦を飾る など
<第2章 トランプをつくった男>
上昇志向を飢え付ける/鬼気迫るケチの哲学/人種差別の系譜 など
<第3章 トランプはやはり問題児だった>
教師を殴る/軍隊式学校へ/徴兵逃れ疑惑 など
<第4章 トランプの結婚>
婚前契約/ゲレンデの決闘/夫婦間レイプ疑惑?/根底に女性不信 など
<第5章 トランプのビジネス>
命懸けの家賃取立て/親の七光り/「無視よりも悪評がよい」 など
<第6章 政治家トランプの肖像>
「死刑復活」煽る/「黒人になりたい」/選挙戦で金儲け? など
<第7章 トランプと「怒りの時代精神」>
白人の反乱/アメリカの自虐史観/「逆差別」に不満 など
<第8章 トランプの宗教戦争>
行き過ぎたPCに反感/イスラモフォビアを梃子に/日系人強制収容は正しい? など
<第9章 福音派とトランプ>
動き始めた福音派/トランプの信仰/カトリックの謎 など
<第10章 「封じ込めドクトリン」>
「ネオ棍棒外交」の一面?/「トランプ政権」を願う中国 など
<あとがきに代えて 二一世紀の「アメリカ問題」>
壁を崩す人、築く人/ヒトラーとトランプ/トランピズムの来襲 など

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kawai Hideki

71
正直、まさかトランプ大統領が誕生するとは思ってなかったので、どんな人か改めて知っておこうと思って手に取った。トランプとレーガン大統領の対比。ゴールドラッシュ時代にドイツから移民し、酒と女と宿屋で財を築いた祖父の代からのトランプ家の来歴。「悪名は無名に勝る」を体現する、嘘も暴言も方便な情報戦略。宗教団体を含む政治基盤の構造変化など、分かりやすくまとまっていた。とんでもない人が大統領になったもんだなあ、というのが率直な感想。4年後の世界の秩序や価値観はガラッと変わっているかもしれんね。2016/12/14

佐島楓

58
アメリカの人種差別などの病理による分断にトランプは(結果的に)つけこんだのだろう。こんなに暗澹たる気分になった読書も久しぶりだ。2016/09/22

おさむ

43
11月の米大統領選挙は世界を大きく変える第一歩になるのかもしれません。不安や恐怖、怒りや差別を煽り立てる究極のナルシスト、トランプ氏。なるほどあのロナルド・レーガンの再来と受け止められているからの大人気なんですね。民主党のバーニー・サンダースとは左右は違えど、エスタブリッシュ政治への反発という点では同根ですな。エマニュエル・トッドも言ってましたが、米国に限らず、グローバル化の歪みが顕在化してきた今の時代や社会が、トランプのような強いリーダーやポピュリストを求めているのかもしれません。うーん、怖い!2016/10/05

万葉語り

34
あと3日で大統領就任式。強気なように見えて、結婚前に離婚した時の契約を結んでおくとか、握手も嫌な潔癖症とか気の小さいところもある人なのだと書いてあった。不動産王だけれども破産王でもあり自分の財産を少なく見積もられると激怒するプライドもくだらない。ここから4年間で世界はどう変化するのだろう。2017-122017/01/17

ハイちん

13
「偉大なアメリカを取り戻す! アメリカ大統領に俺はなる!」ドナルドトランプ次期大統領は自らを劇画の主人公と規定する。自己顕示欲の権化のような人で、とにかく目立たないと気が済まない。自分が建てた建物やブランドにとにかく自分の名前をつけまくる。「無視よりも悪評」の信条の元、過激な発言でメディアを煽り、注目を独り占めする。波風を立てないように生きている僕にはトンデモない人物のように見える。しかしどうやら破天荒なキャラクターの裏に慎重さ潔癖さと人間不信があるようだ。意外とまともな人なのか。どうなるんだろう。2016/12/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11104545
  • ご注意事項