講談社+α文庫<br> ザ・粉飾 暗闘オリンパス事件

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講談社+α文庫
ザ・粉飾 暗闘オリンパス事件

  • 著者名:山口義正【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 特価 ¥286(本体¥260)
  • 講談社(2016/08発売)
  • ポイント 2pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062816793

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内容説明

オリンパスは金融プロ集団に食い尽くされる寸前だった! 内部告発者の協力を得て、たった一人で疑惑を追及し、海外ファンドを巧妙に利用した壮大な粉飾スキームの全貌を暴露。不正の温床はどこにあったのか? ジャーナリズムの真価を示した経済ノンフィクション!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

リキヨシオ

31
巨大企業「オリンパス」の巨額損失隠し事件の実態に迫る!あまり経済に詳しくない私にとって、会社の損失を隠す驚きの手法、解体屋と呼ばれる集団の儲けの手口、得体の知れない金融のプロの存在など巨大企業や海外ファンドに株式市場などの深い闇に衝撃を受けた!いくら管理や制度などハード面が充実しても管理する側の人間などソフト面が伴わないと…今回の問題は起き続ける。性善説を前提としたこの国の企業体質の限界を感じた。パナマ文書の問題が明るみになり世界を震撼させた…そんな状況の中で、著者の「彼らを丸裸にする」次作を期待したい。2016/11/15

slowlifer

21
個人としては真面目で善良な人が、組織になると身内の論理に染まり腐敗臭を放つ。要因も様々。社内での絶対的な権力を笠に損失隠しをする経営陣、積極的に加担するyesmanの取り巻き、見て見ぬふりをする監査役や監査法人、自由にモノが言えない社風、背後に暗躍し巧妙な隠蔽工作を指南する金融ブローカー。英米で盛んに報道されても追及しようとしない一部のマスコミも広義の加担者かも。口で言うのは簡単だけど、個人へのコンプライアンス順守の意識付けと性悪説を前提にした違反ができない体制作りが重要かも。2018/12/01

緋莢

18
「ウチの会社、バカなことやってるんだ・・・売上高が二億~三億円しかない会社を、三〇〇億円近くも出して買ってんだ」オリンパスに勤める友人の何気ない一言に、「いくらなんでも、そんな話はありえないだろ」と最初は信じられなかった著者。しかし、調べてみると買収の発表すらしておらず、そこに何かあると感じた著者は、密かに調査を開始する。その過程で浮かび上がってきたとんでもない「秘密」。それはやがて、日米欧の捜査当局が動き、逮捕者も出た大きな事件へとなって・・・ 2017/10/11

速読おやじ

14
FACTAは読み物としては頗る面白い。不祥事に対する切り込みが半端ないのだが、その裏側には緻密な取材とそして胆力が求められるのだろう。オリンパス事件は菊川vsウッドフォードの闘いがやたらと記憶に残っているが、周囲には悪い事を考える人がこんなにもいるものだ。特に金融ブローカー的な人々。自分もその近くにはいるし、中には名前を聞いて接触しそうになった会社も。恐ろしい、恐ろしい。会計知識がちょっとでもあると、頗る面白い。よく考えてるなあ、などと感心してしまっては絶対にいかんのだが。。2023/10/12

roatsu

14
日本屈指の大企業がトップダウン・会社ぐるみで行ってきた不正行為の深い闇へ切り込んだ記録を緊迫感溢れる筆致と平易な記述で読者に伝える傑作ルポ。解明された不正の手法と広がりも驚きだが、取材を進めた過程で著者が直面したオリンパス一社にとどまらない、日本人自身とその社会や組織が無自覚に抱えている深刻な腐敗と欠陥への警鐘もまた印象深かった。不正が判明している今、同社への義憤をぶつけるのは容易だが、仮に読者が同社社員として不正を目の前にした当事者だったら果してどうだったろうか、という視点も忘れずに読むべきと思う。 2016/11/23

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