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内容説明
陰鬱な屋敷に旧友を訪ねた私。神経を病み衰弱した友と過ごすうち恐るべき事件が起こる……ホラーの傑作「アッシャー家の崩壊」「ライジーア」、催眠術が奇怪な現象を引き起こす「ヴァルデマー氏の死の真相」、自然の驚異を臨場感豊かに描く「大渦巻への下降」、文学的テイスト溢れる「群衆の人」、名探偵デュパンの推理が冴える「盗まれた手紙」、暗号解読と宝探しが楽しい「黄金虫」、詩「大鴉」「アナベル・リー」を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
lily
79
ホラーも推理小説も苦手な人(殆ど私のこと)でもポーだけは特別枠に採用してもいい。短編だし、詩的だし、耽美な詩で深呼吸もさせてくれる。『アッシャー家の崩壊』はオーケストラの如く立体的重厚感と暗鬱たる色調の美妙を示す。2019/07/18
優希
43
面白かったです。ゴシックホラーに推理小説、詩と合わせて9編の作品集。不気味さがあるので読む人を選びそうですが、自分は好きです。歪んだ世界を堪能しました。2025/10/30
ころこ
31
前半の作品では埋葬した死体が覚醒するモチーフが複数登場します。上手く決着を付けられなかった苦い記憶や忘れたい過去の自画像など、我々はそれらを誤魔化して無いもののように生きています。あるきっかけで、抑圧していた古い記憶が蘇る。生者が男で死者が女だというのは、男が投影したい理想像から自由になれないからでしょうか。『アッシャー家』では、「家」が社会性から逃れられない象徴のようです。埋葬の失敗による家の崩壊が『アッシャー家の崩壊』であり、別のものを埋葬してしまってみたくないものが生きているのが『ライジーア』です。2018/10/27
tokkun1002
31
エドガーアランポーの遺したミステリの5作の内2作が収められた短編集。ホラーな「アッシャー家の崩壊」ポエム「アナベル・リー」ホラーな「ライジーア」ポエム「大鴉」催眠術「ヴァルデマー氏の死の真相」なんだろ「大渦巻への下降」「群衆の人」ミステリ「盗まれた手紙」ミステリ「黄金虫」。既読デュパンは新訳として。「こがねむし」が目的。Poeは判り易いが読み難い印象は変わらず。ミステリはあと残り1作品。【東西ミステリベスト100 40位 64位】《United States of America》2016/11/28
かふ
23
新訳だからと言って読みやすいわけではなかった。ただこの選集には詩も掲載されているのがポイント。「大鴉」と「アナベル・リー」はポーの短編小説を理解するにも重要な作品だと思う。初恋の相手の死とアル中(麻薬)がポーの精神を蝕ばんでいく。『アッシャー家の崩壊』よりも『ライジーア』の重要性を翻訳者は指摘する。どちらも詩の引用があり、ポーを語る上で詩は避けられないという。ポーの批評も載せたかったという訳者のあとがきは興味深い。ゴシック作家のポーだけではなく、批評家や詩人としてのポーの姿を伝えている。2023/11/10
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